二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜  ( No.135 )
日時: 2010/02/14 11:34
名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: OhjxYZN.)
参照: 桂が大っ好きなのに小説に出せない(泣) 別PCより



第41訓 〜荒くれ者にはドライアイスと熱湯を〜

* かぶき町

梅崎がおんぼろアパートへ向かう中___
2人の真逆の性格の男が、足をそろえて歩いていた

「剛田」

「あン!?なんだァ、山見ィ」

歩いているのは第1班班長剛田阿門と第6班班長は山見清助である。
性格は真逆だが、剛田の話についていけるのは、千開党で山見しかいない。

「お前、今何処にむかっているんだ?」

「どこってゲーセンだろーが」

「ゲーセンって、バカを言うんじゃねぇ。今日の結野アナのブラック占いみたか?みずがめ座の野郎は不運に不運が重なって、痛々しいことになるらしいぞ」

「ゲーセンと不運と痛々しいことは無縁だ!」

「縁がアリアリだ。きっと大負けだ。だから止めておけ。お前の変わりに俺がゲーセン行って来るから。でも金がない。金貸せ」

「おめー金欲しいだけだろーが!」

「金貸せ。つか、くれ」

「この強欲男が!」

剛田がそういい捨てると、ゲーセンの中にズカズカと入って言った。
山見は剛田の背中を見送ると、目の前のベンチに腰掛けた。

目の前を、真選組のパトカーが通る。

(最近真選組がよく動いているな。)

パトカーを目で追いながら、そんなことを考える。

(そういえば最近総長の山南が帰ってきたとか……)

脳裏に山南が映る。
幼い顔つき。低い身長。背中に負っている刀。

印象的だから覚えている__というのも一理あるが、本当の理由は他にある。

“いつになったら帰ってくるンやろなて、えーすけがゆうとったで、せーすけ。”

久しぶりに思い出す。

帰ってくることなどない___それを知っていってくれた言葉。

その時、大汗をかいた剛田が出てきたので、山見は思い出すのをやめ、剛田のそばへ歩いていった。