二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜 ( No.166 )
- 日時: 2010/02/16 21:30
- 名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: OhjxYZN.)
- 参照: やっと桂を小説に出せた!! もう今なら……鳥になれるb 別PCより
第45訓 〜女王様と召使的なみたいな〜
「あ」
魅が突然声を上げる。
その声に反応し、吉川と魁は魅を見た。
「何。どうしたの」
魁が尋ねる。
すると魅は窓から見える風景の1つを指差した。
「千代だ」
「うん?あぁ、本当だ。どうしたんだろうな。誰か探しているみたいだ」
「次郎じゃない」
「魁くんナイス!」
「何がナイス」
「そーゆーツンツンしたトコも大好きだよ魁くんッ」
「よく平気でそーゆーこと言えるね」
「だって大好きだもんッ」
「ちひろ。俺って人形なのかな」
「か、魁!?どうしたんだ!?」
「人形じゃないなら人形になりたい」
「か、魁ィィィ!?」
吉川は魁の突然の言葉にしどろもどろする。
魁はその場に座り込み、動かなくなってしまった。どうやら、そのポーズが魁の思い浮かべる『人形』らしい。
そんな2人を他所に魅は梅崎を目で追っていた。
「…………」
魅は夢中になって目を向けていた。
梅崎が店へ入って行くのを見届けると、魅は目線を梅崎から離した。
振り返り様に魁を見た。
そこには『人形』のポーズをした魁と、あたふたと魁を見回す吉川が。
魅はすぐに魁に飛びついた。
「魁くん可愛いッッ」
魁はその勢いに負け、気を失ってしまった……
* かぶき町 とある甘味処
ガララララララ___
「へい、いらっしゃい」
威勢の良い声が女を迎えた。
女__梅崎__は、店内を見回した。
そして、その男__豊中__を見つけた。
男は好物のようかんを頬張っていた。
女はその男の隣に座った。
男は大して驚いていなかった。ようかんを口に運んだ。
女はその態度を不満に思ったのか、荒々しく注文を口にする。
「栗金団!」
「いくつですか」
「大盛り!」
「数で言えよ」
男がすかさずツッコミを入れる。
「……3つ」
「喰いすぎ」
「じゃあ1つ」
「じゃあってなんだよ」
「喰いすぎってあんたが言ったからでしょ!」
「なんでそんな怒ってンの あ、いつもの事か」
「絞め殺すわよ犬」
「犬じゃねえ」
「へい、お待ち」
店員は女に栗金団を手渡す。
女はそれをすぐ口に運んだ。
「…………俺店出る。」
「あっそ」
「着いて来るか?」
男がそう言うと女は顔を赤くし___
「行く」
短く、小さく呟いた。