二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜 ( No.172 )
- 日時: 2010/02/17 18:00
- 名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: OhjxYZN.)
- 参照: やっと桂を小説に出せた!! もう今なら……鳥になれるb 別PCより
第48訓 〜仲間がいてよかったね〜
* 真選組屯所
(困ったなァ)
重原は自分の部屋で、先ほどの山南の話を思い出していた。
(休暇なんて……)
することも行くトコもないし___
「あ、そーいえば」
川島も休暇なんだよね?
* 真選組屯所 川島の部屋
「川島いるー?」
「いるけど」
「入っていい?」
「あー構わんよ」
川島の許可を得、戸が開いた。
声の主__重原が入ってきた。
(うわっきったなー!!)
重原は心の中で叫んだ。
川島の部屋は布団が敷かれっぱなしで、あちらこちらに酒瓶が転がっている。
真選組の制服は無造作に置かれている。
縁側へ続く戸は開け放たれており、その縁側に川島は座っていた。
となりには酒瓶が一本。
「何の用だァ?オメー今日休みだろォ」
「休みっつても……行くこともやることもないし」
「俺ァオメーの休暇に付き合ってやるほど優しくねーぜぇ」
「分かってるよ うあっ!?冷たぁっ!」
「あー?どーしたァ」
川島が重原の方を見る。
重原はどうやら川島がこぼしておいた(おそらく数日前の)酒を踏んだようだ。
「あードンマイーできたらソレ拭いといてくんねぇ?俺……やるのメンドい」
「私は使用人!?」
川島は酒を口に運ぶ。
「どーすっかねぇ」
重原は川島の隣に座った。
川島はいつも制服の上に着ている着物を身にまとっている。覗く肌には傷跡が見える。
続いて、重原の目線は彼の酒に置かれた。
「なんだァ、んなに酒飲みてぇなら注いでやろーかァ」
川島が酒瓶をプラプラとゆっくり振った。
「いや、別にいらないけど……川島って酒一途だね」
「おぉよ。アルコールは俺の血液だ」
「そこは『酒は俺の彼女だぁぁ(重原声マネ)』とか言うんじゃないの?」
「俺そんな声ひょろひょろじゃねぇし。」
「ひょろひょろっていうよりふらふら?」
「それァ俺の足取りだろーが」
「アルコールが血液って……」
「なんだ、なんか悪ぃーかよ」
「悪くないけど……」
と、その時。
「オイ川島」
「あい。なんですかーその声ァ土方さん?」
「おう。川島、スグ出て来い。客が来ているぞ」
「客ゥ?誰だァ?」
ふらふらと立ち上がり、川島は戸を開けた。
そこには土方が立っている。
「女だ。どーせオメーのことだからひでーことでもやらかしたンじゃねぇのか」
「いやだなぁ、俺ァそんなことしませんよ」
そんな会話をしながら、土方と川島は部屋を出て行った。
重原は1人部屋に残った。
(土方さん、私に気づいてなかったな……)
いつまでもいても仕方がないので、重原は部屋を出て、こっそり2人のあとをつけていった。