二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜  ( No.204 )
日時: 2010/02/20 18:30
名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: OhjxYZN.)
参照: やっと桂を小説に出せた! 今ならもう……鳥になれるb


第52訓 〜幼馴染ってなんかベタ〜

* 真選組屯所 面会室

「澄って……まさか澄良か!?」

川島はそう言った。

「うん。良かった。覚えてるんだね」

“澄良”はそう言った。
そこでようやく“澄良”は川島から離れる。

「久しぶりだなーかれこれ……アレ、何年ぶりだ?」

「あはは。あたしも分かんない。でもかつみのこと、忘れたことは一回もないよ」

「俺もー(嘘)」


彼女の名前は逢坂澄良(おうさかきよら)。
川島の幼馴染である。
会話からして、久しぶりに再会したようだ。

「かつみ、大きくなったね」

「なんだそれ、おかーさんか」

「おとーさんか」

「意味わかんねーよ」

微笑ましい会話をする2人。
自然と笑顔がこぼれる。

そんな会話を盗み聞きするものが1人。


* 応接室前

(え?何?久しぶり?ナニソレ?何が久しぶり?誰と久しぶり?)

疑問符をうかべる重原は、応接室の扉にぴったり耳を当てていた。

(あぁもう!聞こえづらい……いいや、見ちゃえっ!)

重原はそっと戸をあけた。

(どれどれ……川島と……女!?)

川島と微笑ましく話す女(澄良)を見て重原は絶句した。

(何アレ!?ナニソレ!?嘘、川島って川島って女いたの!?まじでェ!?あんな馬鹿にィ!?しかもアノ川島、おもっきしキャラ崩壊じゃん!)

重原は今にも川島に殴りかかりそうな勢いだった。
その証拠に、拳がプルプルと震えている。

「ほォう、あれが川島勝かぁー。見た目、ダメ男だねー」

「へはぇっ!?」

突然の声に重原は飛び上がった。
幸い中には聞こえていないらしく、川島達はイヤになるくらい微笑んでいる。
それと同じくらい、先ほどの突然の声の主も、笑っていた。

「やーどもども!あたし事情があって名乗れないンだけど、よろしくね♪」

声の主は笑顔で重原に手を振ってくる。
容姿から見ると、女性のようだ。
だが、服装は黒1色のコートで身を隠しており、中がどうなっているかは全く不明である。

とりあえず重原はその声の主と話すことにした。

「な、名乗らないのは卑怯です。誰ですか?真選組の人ですか?」

「んー違うね」

「じゃ、じゃあ何者ですか……」

「中」

女は応接室を指差しした。

「へ……?」

「中に2人いるでしょ?川島ってヤツとお澄ちゃん。」

(お、お澄……って名前なのかな?)
重原をよそに、女は一方的に話を続けた。

「あたしはそのお澄ちゃんのガードマンみたいなモンだよー」

「が、ガードマン……女の人ですよね」

「あぁ、色々ツッコむと頃ある中でそこにツッコむか。」

「……真選組じゃないなら、出て行ったほうがいいですよ」

「ふふふ。不法侵入は許しまてぇーん!ってか?」

「……」

「お澄ちゃんが出て行ったらあたしも出て行くよ。それまでちょっと人に見つからないよーにふらふらしてるから。あ、君の部屋借りるねー」

「は、はァ……ってえ!?今なんか重大なこといっぱい言いましたよね!?ちょ、ちょっと!待ってくださいよー!」

そう言って、重原は応接室を離れて行った。