二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜 うp完了! ( No.23 )
日時: 2010/01/05 13:13
名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: OhjxYZN.)
参照: フジパンじゃない藤崎パンだ!

。第10訓。

「ハイ、てことで本日入隊した重原壱色さんでーす」

近藤が真選組隊士達に告げた。

「ど、どうも……」

重原は山崎や川島と同じ制服を着ている。だが、下は短パンにオーバーニーという、ちょっと露出した格好である。
腰に刀は刺していない。
さすがに女だから刀は持たせられない、というのがうえの判断であるためだ。

「で、何番隊ですかィ?ゴリ……近藤さん」

「今ゴリラって言いかけたよね!別にいいけど言いかけてたよね総悟!」

「重原は隊にはつかない。捜査協力だからな。川島が言い出したからまあ密偵か。」

真選組の密偵一同がガッツポーズした。

「ちっ……死ね土方」

「俺が決めたわけじゃねえからな。言い出したのがたまたま川島だっただけだからな。」

「じゃあ集会はここまでだ!重原君にはくれぐれ変なことしないよーに!!」

隊士達はぞろぞろと部屋から出て行く。

「近藤さん、俺はアンタが一番変なことしそうで心配だ。」

土方は近藤に少しうんざりしながら言った。

「大丈夫だ!俺はお妙さん一筋だから!」

「そうか。なら大丈夫……」

「重原君。俺が局長の近藤勲です。あ、よかったら屯所案内しましょうか」

「どっこがお妙さん一筋ィィィ!!?」

土方は近藤に腹から叫ぶ。

「おい川島。くれぐれも総悟と近藤さんは重原に近づけるな。」

「了解しましたァ〜」

川島は千鳥足で土方の隣へ来た。

「……なんか酒臭せぇな。」

「そうっすかァ?あっれおっかしぃ〜なァ〜??」

「……オイ川島。」

「あい?」

「お前も泥酔してるときは重原に近づくな。」

「あぁ〜いっ!了解しやしたァ〜……あれっでもそれじゃあ重原はどうすんですかァ〜??……うぅ〜ん……」

バタッ、と、川島は倒れた。
どうやら集会の間ずっと飲酒していたらしい。

土方は大きなため息をついた。

「おい、重原。」

「は…ハイ?」

近藤の誘いをやっとおしのけた重原は土方のほうへ歩み寄った。

「屯所案内するからついて来い。」

「あ……ハイ」

土方はタバコをふかしながら言った。
すたすたと出て行く土方を、重原は急ぎ足で追いかけて行った。





その様子を、一人の男が監察していた。

「あれー?おかしいね。あれは重原じゃん?」

男は不敵な笑みを浮かべた。