二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *妖精の尻尾* ( No.3 )
日時: 2009/12/18 15:47
名前: チャミー (ID: sUTR7t67)

第2話「仕事より空腹」


「いや————ッ!!!」


「なんだよ、ルーシィ。そんな『こっち見ないで!!』みたいな顔しなくてもいいだろ」
「だって、あんた、頭!! 頭見なさいよ!!」
「頭ァ?? なに言ってんだ?」

ルーシィが見たもの、それは——

「ぶーっ、ナツ、何だそのアタマ!! キノコ生えてんぞ」

そう、頭にキノコが生えていたのである。
……もちろんグレイの頭にも。

「はぁ!? キノコが生えてんのはてめーだろ。バカじゃねーのか?」

ムッとして、ナツが言い返す。
もちろん、ナツの頭にもキノコははえている。

「ああ!? キノコはてめーだろーが」

グレイが頭にキノコをはやして言い返す。

だいたい、なんでこんなことになっているのか。
それは、数分前のこと——


***


「腹減ったー」

ナツが気合の抜ける声で言った。

「知るかよ。だいたい、まだ仕事の途中だろ。我慢しろ」

そう言うグレイだが、その直後、ぼそっと「腹減ったー」と呟いた。

「アンタも言ってんじゃん」

ルーシィはそう言ったが、ルーシィのおなかの音もさっきから鳴り響いている。

「ルーシィ、おなかなってるよ」

ハッピーが笑いながら言った。


***


そして、現在に至る。

「いたらねーよ!!」

グレイがケンカの途中で突っ込んだ。


「はぁ〜。早く帰りたーい」

ルーシィが空を見上げて言った。
その後ろでは二人がずっと騒いでいる。
森の中なので人の迷惑にはならないが、鳥はばさばさぁっ! と音を立てて飛んでいき、動物も逃げるように走り去った。


「もー、なんなのよー!!」

ルーシィは空に向かって叫んだ。
その後ろでは、ナツとグレイが森を破壊していた。


続く