二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 久々にしたリーズのアトリエが面白かったのが大問題 ( No.13 )
日時: 2009/12/24 21:32
名前: 雪子 ◆4kt9c3whh. (ID: Gb5QJ608)



「有難う。」
「何それ、急だね」
急だと言う事はわかっている。
「有難う、自分なんかのそばにいてくれて、愛してくれて」
「そんな、お礼を言う事じゃないよ」
お礼なんかでは足りない。
「そして御免、迷惑ばかりかけて、何もできなくて」
「そんなことないよ」
そればかりだ。
「他にもまだまだ謝りたい事はあるけど、キリが無い」
「そんなにあるの?」
ありすぎる。
「迷惑なだけだろうけど、けれどずっと愛していていいか?そして、我侭だけれど、ずっとそばにいてほしい」
「いいにきまってるじゃん。少なくとも今はね。 しっかし、くさいね…」
ありがたい。くさい、と言うことはわかりきっている。
「けれど、そうとしか伝えられないから。自分の表現力じゃね」
「はは、それ作詞してる人の言う事かな。 …私は、ずっと愛していたいし、そばにいたいと思う。けど、もしも気が変わるかもしれないね。でも、あなたをさ、愛しているんだし…。私の方が迷惑なんだよ。…それでもさ、そばにいてもいいなら…うん、いよう、いさしてよ」
笑い声。しかしそれは震えているように思えた。
暗闇であまり分からないが、想像はできた。
自分は立ち上がり、彼女の元へ向かう。
「どうしたの?」
それへの答えは後回しにしよう。失礼だけれど。
そしてそのまま抱きついた。ブランコに座っていた状態だったので、自分もしゃがんで。
それほど背に差があるわけではないから─情けないが─顔がすぐ隣にあった。
少し、ブランコが揺れる。
「ほんっと…くさいよ…。ベタ過ぎるよ」
わかっていた。
彼女も首に腕を回してくる。どうしてこんなにも暖かいのだろうか。
「だよね」
答える。それは悩んでいたけれど、そうとしか表現ができなかった…表現というよりストレートにしか言えなかった。