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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: その歌の意味を ( No.7 )
- 日時: 2009/12/20 11:46
- 名前: 雪子 (ID: Gb5QJ608)
五
明日は日曜だ。何処か遊びに誘えるだろうか?
と夜、ベッドの上で考えていた。彼女は一つテーブルとライトを挟み、ベットの上でもう眠りについている様だった。
彼女には迷惑をかけてばかりだ。いや、迷惑しかかけていない。
だから何処かへ行き、伝えたい。
有難うと。ずっと隣にいてくれて。愛してくれて。
御免なさいと。迷惑ばかりかけて。金が無くて。
今さらだけど、ずっと愛しているから、我侭だが、これから先も隣にいてくれと。
考えてみるととてもとてもくさいけれど、そう言いたい。
そしてどこに行こうか、と考えながら眠りについた。
「おはよう」
彼女は自分の姿を見てそう言った。
今日は休日なので寝てても良い気がするが、どこかへ出かけたかった。
その為、いつも通りに起きた。眠気が未だ襲ってくる。
「おはよう」
と返答する。とりあえず真っ先にコーヒーを入れて飲んだ。
「なあ」
コーヒーを飲み干し、もう一杯入れて椅子に座り目の前にいる彼女に言う。
「何?」
「何処かにあそびにいこう」
夜考えていたことを言う。
「はは、お金あるの? いいけどね」
口元に手を当てて笑う。
お金をかけなくても行ける所はあるだろう、と考えたが面倒くさいので言わないでおく。
とりあえず了承は得たのだ。
「じゃあ、十時になったら行こう」
と切り出す。時計を見ると九時少し前だ。
これなら多少ゆっくりもできるし準備もできる。
「わかった。何処行くの?」
「まだ決めてない」
「何それ」
彼女はひとしきり笑う。
美しくて、かわいらしさもあり。
こんな笑顔を見れたのならば、今日はきっと良い日だろう? そう、誰に言うまでも無く思った。
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