二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man†運命の歯車† ( No.10 )
日時: 2009/12/22 23:00
名前: 悠 ◆FXzmrZiArI (ID: w3Re2V0V)

     † 第二章「操り人形」  第七夜 †


 「あ、おかえり。意外と遅かったね」
 「相手が水だったからな」
 「……水?水と戦ったの?」
 「あぁ」

かなり簡単にレギは説明するが、
それではなんのことか全く分からないので頭の上に沢山の「?」を並べる。
結局、なんのことか分からなかったので「まぁいいや」と呟いてから、

 「休んどいていいよ」

と、言った。
シュピアはレギに背を向けていたのでレギはシュピアの表情なんてものは知るはずも無い。
レギが廊下の奥まで進んで部屋の扉を閉める音を聞いてから、
シュピアは部屋の隅にいるイーゼルに声をかけた。

 「結構いい具合にいけてるでしょ?」

その顔はまるで悪戯をしている普通の子供みたいだった。
そんな顔をしているシュピアの黒い瞳はキラキラと輝いてた。
その笑顔に少し引きながらもイーゼルは「そうですね」と無表情で言った。
イーゼルの藍色の瞳は生気を失ったような、そんな感じだった。

 「しばらくは裏方作業的な感じだね」
 「……そうですね」
 「……裏方作業的っていうのが変だったら言ってよ?」








             __________数百年前。
   

かなりの昔の話。ある所にある街があった。
特別人口が多いとか、何か特別なものがあるとか。
そんなものは一つもなかったが、そこの住民は幸せに暮らしていた。

たった一つだけ。その者達には誇りにしているものがあった。
それは、他の街にもあるものだったがその者達は大切に扱った。


それは、




          ________遺跡だった。



今の時代よりもっと前からあるもので、とてもとてもそれは凄いものだった。


_______その遺跡で祈りを捧げると災厄などから守ってくれる。

そんな言い伝えがあった。
そこに住む者達はその言い伝えを守り一生懸命に祈りを捧げていた。



しかし、それは一変した。

ある者が拾ったキューブが突然光り輝き皆を飲み込んでいった。
そして、残ったのは何本のも折れた遺跡の柱や残骸など。

残った人々は今はどうしているか_________?


それは不明だが、ある事は分かっている。


          ___________二つの種族に別れた。



ってことだけ。


                          続く