二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D灰 †運命の歯車† 〜番外篇up〜 ( No.18 )
日時: 2009/12/26 20:45
名前: 悠 ◆FXzmrZiArI (ID: w3Re2V0V)

 † クリスマスだし……。パーティしちゃおっ!!! 〈Ⅱ〉 †


 「さて、今からくじ引きするよー!!さっさと並んで〜」

とか言いつつ私も参加する。
一番楽しみなのはリナリーとかミランダのプレゼント。
そして、一番危険そうなのは神田と科学班の奴らのプレゼント。
さて、何が当たるかな?

 「最初はクロウリーだね。何番だった?」
 「え、えっと……10番である」
 「10番は、と。……あった!ほら、中身は?」

私は10番の札がついたプレゼントをクロウリーに投げて中身を聞いた。
やっぱり、これが一番気になるんだよね。あと誰が用意したとか。
包装紙をガサガサと剥がして小さめの箱の蓋を取ると出てきたのは、
なんとも可愛いウサギのぬいぐるみ。手のひらサイズの。

 「……可愛いである」

なんかいつもの事だけどクロウリーは何故か照れている。
そして、可愛いぬいぐるみを抱きしめていた。
その場面を見た私とその他は唖然としていた。
なんかそれ。クロウリーに似合うんだよね〜。

 「これ、誰の??」
 「あぁ、それは私よ。可愛いでしょ?」

やっぱりリナリーだった。……なんか分かりやすい。

 「じゃあ、次はリナリー!何番?」
 「えっと、6番」

6番は、と。お?あった、あった。
なんかフワフワの袋に包装されたかなり軽いもの。
え、何だろう?これ。すっごい気になる。

慎重にリナリーがその包装をとって中を見るとそれは。
可愛いんだけど。結構綺麗なんだけど。でも見覚えがある……。


            ____________花束。


 「あー、それ俺のだな」

しゃがみこんで私とリナリーがそれを見ていると上からヴァルがそう言った。
でも、「あーやっぱり」と思った。

 「なぁ、これって教団の裏に咲いてた花?」
 「あー分かったか?やっぱり」
 「で、この包装って……」
 「あぁ、それコムイのゴミ屋敷場からでてきた袋だけど?」

科学班がいつも使っている大きい部屋にあるコムイの机。
これを周りの人間は〟ゴミ屋敷場〝と多々そう呼ぶ。
ゴミ屋敷場は数々の「何時のだ!?これ……」という書類や、
「捨てるにも危なすぎて捨てれない」という薬品の入ったビンなどが見つかる。


          _____とてつもなく危険な場所なのである。

 
 「何でそんな所を……」

何故そんな危ない所を探すのか、と思ったりもしたが。
理由は大体分かっているけれども聞いてみた。

 「花は店に行くのも面倒だし……。
  包装なんてもんは適当に探せばどっかからでてくるだろ?」

いや、普通どっかからでてこないと思う。
全く、この面倒臭がり屋は……。
リナリーは呆れてものが言えず黙り込んだ。私だってなんとコメントすればいいか。

 「じゃあ次はヴァル!」
 「面倒クセェ。なんで俺が……」

と、文句をブチブチと言ってるが完璧に無視してくじ引きをひかせる。

 「9番」
 「えっと、9番は…」

それはヴァルに似合わないものでした。


                              続く