二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D灰 †運命の歯車† 〜番外篇up〜 ( No.25 )
日時: 2009/12/31 15:47
名前: 悠 ◆FXzmrZiArI (ID: w3Re2V0V)

 † クリスマスだし……。パーティしちゃおっ!!! 〈Ⅴ〉 †


 「_______エクソシストを。強くスル!!!」


あーあ、やっぱりコムリンはこうなって滅ぼされる運命なんだろうね。
私はこのまま此処にいたら危ないので第三者へと戻ります。

暴走したコムリンは焦げ臭い匂いと黒い煙は出しながら、
エクソシストの溜まり場へと突進していく。
前のコムリンと違い少し大きめなので当たればただでは済まないだろう。
多分、モロだと打っ飛んで骨折ぐらいはするんじゃないろうか。

 「うわっ!……来ましたよ?」
 「面倒クセェ」
 「呑気に構えてないで逃げるさ!!!!!」

とりあえず、廊下に出るがコムリンはスピードを落とすことなく追いかけてくる。
よく見ると手には鋭い刃物と馬鹿デカイ注射器のようなもの。

 「あの注射器に麻酔とかでも入ってんじゃねぇの?」
 「止めてくださいよ!そういうのは懲り懲りですから」
 「アレン、お前……」
 「入団したての頃、コムリンにされましたからね」

「あーあ」とヴァルは適当に相槌を打った。
その横でリーバーは「実は室長がやったんだけどな」と訂正をいれる。

 「何でエクソシストじゃないお前もいるんだよ」
 「突っ込んで来たんだから一緒に逃げるしかないだろ!!」

と、横でブチブチ文句を言うが面倒なのでヴァルは聞いてはいない。
後ろでは半分失神しているミランダや発狂しながら走っているクロウリーもいる。
その間にもコムリンは猛スピードで走行中でアレン達も必死で逃げている。

 「このまま真っ直ぐ進むと食堂よ!」
 「真っ直ぐ行っちゃうと皆さん巻き込まれますね」
 「じゃあどうするんさ!!」
 「ぶった斬ればいいだろ!!!!!!」
 「あんな猛スピードで来られたら何も出来ねぇぞ?」

ヴァルの言葉に六幻を抜こうとした神田の手が止まる。
そして、思いっきり「チッ!!!!!!」と舌打ちをする。

食堂に突っ込む気にはなれないので、ホール(?)に繋がっている廊下の方に行く。
コムリンは匂いと煙をさっきより沢山出しているが、壊れる気配はない。
逆に、より一層スピードを上げているようにも思える。

 「そうだわ、ヴァル!」
 「……何だよ」

何かを思いついたらしくリナリーがヴァルに声をかける。
ヴァルは露骨な顔をして一瞬黙るがリナリーには逆らえないので聞く。
最も、ヴァル曰く怒ったリナリーに逆らえるものなどはほぼいない。

 「あのね。____________いい?分かったわね」

ヴァルに耳打ちをするとリナリーは別の道に行って、
科学班の部屋へと戻っていく。
耳打ちをされたヴァルは大きなタメ息をついてからこう言った。

 「先に階段で下りてからホールへ行ってくれ」
 「ヴァルはどうするんですか?」
 「上に行く」

ヴァルはすぐそこにある階段で上へと上っていった。

ホールは上からの吹き抜けとなっている。
別にこのまま進んでもホールには行き着くが先に下に下りても行ける。

 「とりあえず、行きましょうか」
 「なんかコムリン黒い煙大量に出てるさ!!」


 「______________人間。強くスル!!!」


 「対象がエクソシストから人間に変わってるじゃねぇか!!!」





 「ホールに着きましたけど……」
 「……行き止まりである」
 「コムリン来たさ〜〜!」

今度は手の数も増えて鋭いメスと注射器と包帯とかその他もろもろの物を持っている。
そして、さっきより完璧に暴走している。




 
 「_______________イノセンス発動」




            __________水龍!!!!!!



上の方から声が聞こえたかと思うとイキナリ水でできた龍がせまっていた。
そして、大きな牙を見せながらコムリンに突っ込む。

 「そのまま飲み込め」


水龍はコムリンを包み込み上空で円く座った。(?)
そして、ヴァルが上の階から飛び降りて綺麗に着地した。

 「ヴァル!!!」
 「機械は水には弱いからって何で俺が……!」

文句を言いながら白刃を鞘に戻した。
そして。

 「水龍、消化しちまえ!」

水龍はコクッと頷くとお腹の中に見えるコムリンを跡形も無く消した。
コムリンが爆発したせいで水飛沫が少しだけ飛ぶ。

 「……コムリン、最後は結構呆気ないですね」
 「シスコン野郎の迷惑機械にはお似合いじゃねぇか」


そう話し合っているとリナリーの声が聞こえた。

 「終わったー?」
 「あぁ、終わったぞ」
 「どこに行ってたんですか?リナリー」

すると、リナリーは極上の笑顔でこう言った。
ロープを持って。




 「兄さんをちょっと絞めてきたの♪」



                         終



†〜†〜†〜†〜†〜†〜†〜†〜†〜†〜†〜†〜†〜†〜

何か最後適当です、はい。
リナリーがマジで凄く怖い人になってしまいました。
本当は優しいよ!……多分。

とまぁ、こんな感じでした。(正月に入らなくて良かった)
次回は本編の続きとしましょう。