二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ◆D灰◆終焉ノ曲芸……哀レミ狂詩曲 ( No.5 )
日時: 2009/12/18 20:37
名前: なさにえる (ID: QShSD58R)

   第10夜 


ラオたちは孤児院の子供たちとシスター、ドーラを裏口に移動させていた。
なんでも戦争時に使っていた地下通路があるらしい。
シスターは脅えてしがみつくドットや他の子供たちをなだめている。

「近くの教会につながってるのよ」
「そんな通路あるんだ」
「面倒くセェな」
「こんなときまでめんどくさがらないでよ…」
「面倒くせぇもんは面倒くせぇ……」
「………あきれるわ、ヴァル」
  「それでもエクソシストさ?」    イノセンス
      「文句あるならオレを選んだこいつに……」


そう言った刹那___ヴァルの頬を風がなでた。




                    __________ゾワッ!!!



   「白刃、発動!!!」

      _________キ———ンッ!!!


ヴァルの刀にジゼルの持った刃がぶつかった。

    「チッ………ハイネの奴ドジったのか、面倒くせぇ…」
       「あの白髪くんじゃなくて僕がこっちに来たんだけどね」

楽しそうにいうと再び空中に立った。



「千年公の仕事も片付かないし____イライラしてる訳よ」





                        ________仕事?


ラオはその言葉を聞いて首を傾げた。
「イノセンスで来たんじゃないの?」
「それはお前らが案内してくれたようなもん。感謝してるぜ」
ジゼルがラオにウインクを返してきた。



  ゾワアァァアァ………

ラオは腕に鳥肌がたつのを感じた。
「寒気が……」
 「馬鹿じゃネェのか。あのノア」
   「ラオが鳥肌たつのはわかるさぁ〜」


「しっつれいだな」
ジゼルはムッとしたようにいうと指を鳴らした。





                  「お仕置きだよ_____」




背後から現れたアクマの弾丸が襲いかかった。