二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ハリー・ポッター *生き残った兄妹 01up ( No.6 )
日時: 2009/12/23 18:08
名前: 氷乃 ◆wUMkZmiqTg (ID: nqtZqZHy)

02


「今から会いにいくんだ」



またもやマリーは目を丸くしたのだった。


え、ちょっと待って。
マリーのお兄ちゃんって違うところに住んでいるの?
って、まあそりゃそうだけど・・・・・・家にいないし・・・・・・
でも——、何で一緒に住ませてくれなかったの!?


マリーが頭をかかんで悩んでいると、ハグリットはマリーの手を引いた。

「ハグリット?」
「こうしちゃいらんねえんだ! 兄の誕生日が来ちまうからな、明日」

そして、またまたマリーは目を丸くした。



「お兄ちゃんと誕生日一緒なんだけど!?」




「ああ・・・・・・————、双子とか言ってたな??」

ハグリットがしばらく考えてから言った。




ふ、ふた、双子!?
お兄ちゃんとマリーって双子なのっ!?
ん・・・・・・?まてよ、

つまり、明日はマリーも誕生日・・・・・・。



「ハグリット、明日・・・・・・マリーも誕生日」
「分かっちょる、マリー」

その言葉を聞いて、マリーはそっとため息を吐いた。
ハグリットがマリーの誕生日を忘れていなかったのが、嬉しかったのだ。

そしてマリーは、ずるずると漏れ鍋に連れて行かれた。
ハグリットはマリーを椅子の上に座らせ、店の主人に話しに言った。


「はーあ、つまんない」

マリーはマグルの世界に通じる扉を見た。

あそこから、マグルの世界に行けるのね・・・・・・
マグルの世界ってどんなところなんだろう?

そう考えているうちにハグリットが戻ってきた。


「明日の昼までには帰ってくる、・・・・・・大人しく待っているんだマリー」
「ええ!? マリーはついていっちゃ駄目なの?」
「そうだ、マリー・・・・・・必ず帰ってくる」

ハグリットの目を見た。
しっかりとした目だ。

「うん、分かった・・・・・・無事にお兄ちゃん連れてきてね」


ハグリットは「わかっちょる」と言いながら、マグルの世界に通じる扉を通り抜けていった。