二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ハリー・ポッター *生き残った兄妹 01up ( No.7 )
日時: 2009/12/23 18:09
名前: 氷乃 ◆wUMkZmiqTg (ID: nqtZqZHy)

03



「あ————アクオシ、違う・・・・・・アオシク、んん?」


マリーはぶつぶつと何かを呟いていた。


ハグリットが出て行ってから、6時間が経った。
マリーは暇で暇でしょうがないのだ。
そこでマリーは、呪文を唱えようと思ったのだ。
前、ちょっこと聞いた呪文を唱えようとしたが、上手く思い出せない。


「アクシオですよ、マリーさん」
「ああ! そうそうっ!! トムさん有難う」


マリーは満足した笑みをこぼした。
そして、店の主人のトムさんが教えて下さった呪文を唱えることにした。

「アクシヨ、本よこぉーーーーいっ!!!」

本はピクともしない。
ホコリ1つも動かない。
マリーは機嫌が悪くなった。
呪文は出来ないし、ハグリットがとっても遅いからだ。

「アクシ、オですよ、マリーさ・・・・・・」

トムの最後の言葉はドアの開いた音でかき消された。
振り向くと、マグルの世界へ通じる扉が開いたのだ。

ハグリット、ハグリットだわ!
きっとそう!!

マリーは勢い良く椅子から立ち上がった。




そこにいたのはハグリットではなく、金髪で青白く、あごのとがった男の子。と、その両親。
マリーは男の子を見たとき、トクンと胸がなった。


誰、だろう。
あの男の子。
かっこいいなあ————、


マリーがぼおっと見とれていると、男の子がこっちにやってきた。


「君、何で1人でいるの?」

急に声をかけられた。
ニヤッと笑っている。

「えっと、ハグリットを待っているんだ」
「ああ・・・・・・聞いたことがある、1種の召使だろ?」

男の子はさらにニヤッと笑った。
ちょっぴり怒ったマリーはキツイ口調で返した。

「違うわ! マリーの親代わりなのよ!!」
「親代わりねえ・・・・・・、でも何故?」



何故————???


マリーは考えたことも無かった。
だってマリーにとってハグリットは、親そのものだったからだ。

両親のことを考えると、胸がズキンとする。
目に涙がたまってきた。


何故・・・・・・、何故なんだろう。