二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 孤独ナ天使 【D.Gray-man】 ( No.14 )
日時: 2009/12/24 20:10
名前: 白夜 (ID: 1LZEPC8Z)

【第6夜 これから】

「テテオお姉ちゃん、はやくッ・・・!」

マオが言う。千年伯爵が来る。
わたしは、どうすればいいの・・・?!

『テテオ、はやくしなさイ・・・!』

「───せん・・・」

『エ?』

「これは、渡しません・・・ッ!」

だって、母からもらった大切なネックレスだから。
大事にしなきゃ、駄目じゃない?
千年伯爵は、怒ってしまった。

『デハ、無理やりしかないですネ・・・?!』

カボチャの傘の先端を、わたしに向ける。
マオは絶望して、目が死んだ魚のようになった。
あー・・・ごめんなさい、マオ。
許してね?

「させるかッ」「させるかよッ」

あの二人の少年が、わたしとマオを庇う。
やっぱり渡さなくて良かったのかもね。
ギュ、と目を閉じる。
聞こえてくるのは、爆発音、崩れる音・・・。
そして・・・少年たちのうめき声。
・・・え?!
なんと、目の前には千年伯爵がいたのだ。
遠くのほうには、血を流した少年たち。

『サヨウナラ、テテオ、マオ───!』