二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: BLEACH 零を背負う者 ( No.15 )
日時: 2009/12/26 18:02
名前: 湯山 アヤカ (ID: VTrHJ6VV)

15 塗りつぶされた真実
舞奈 視点

 げっ、市丸 ギン・・・!
 あたし、こいつ苦手なんだよね・・・・・・、なんか、全てを見透かされてる感じが・・・

 「なんでもねぇよ・・・」

 「ホンマ〜?あ、そうそう、ボクずっと思っとったけど、零番隊長さんってなんで、そんな女々しいんや?」

 それはね、ギン。零番隊長さんが本物の女だからだよ・・・って言えるわけないよねぇ〜

 「俺は女々しくねぇよ。ここも、たまたま通りかかっただけだ。じゃあな・・・」

 「ちょいと待ち、零番隊長さん。零番隊がなんのために造られたのか、教えてくれへんか?」

 この目だ・・・この人の心を射貫くような目・・・・・・
 こいつ、何を探っているんだ。

 「零番隊は、護廷隊が処理しきれないホロウなどを倒すために造られた。まぁ・・・、俺が就任してから、まだ一度も実戦したことはないがな」

 「ホンマや?」

 「本当だ」

 これは本当のこと。でも、あたし達にはもう一つの仕事がある。てゆーか、こっちの方がメインだけどね。

 それは、暗殺。

 瀞霊廷にとっての危険人物を消す。
 莫大な権力で、瀞霊廷を潰そうとしている貴族。蛆虫の巣なんかじゃ、収まり切れない程の危険分子。
 ちなみに、こっちは腐るほどやってるよ。

 「あと、零番隊長さんは、どうして試験を受けないで、隊長になったんや」

 こいつ・・・、やっぱりあたしのことを探っている。

 「それは、俺はあの時、まだ幼かったからだ。それに、前の隊長が殉職したため、いち早く隊長を決めなくちゃならなかったんだ」

 すると、ギンは顔をあたしにぐいっと近付けた。

 「ボクは零番隊長さんが、斬魄刀を解放すれば正体がバレてしまうと思おとったが、ちゃうんかい?」

 「な、なにを言ってるんだ・・・」

 「なぁーんて、冗談に決まっとるやないか。ホンマ、零番隊長さんはオモロイなぁ〜。じゃ、バイバ〜イ」

 ギンは手を振ると、三番隊舎へと消えていった。
 あいつの言う事は当たっている。あたしは朽木家だから、隊長格との知り合いが多い。100年前から隊長の人は皆、あたしを知っている。
 だから、全死神の前で試験をやったら、確実にバレる。
 ちなみに、試験とは、隊長は護廷隊の後ろから順に隊長と試合をし、続けて4人に勝ったら、合格だ。副隊長も、護廷隊の副隊長と同じルールでやる。
 あ〜、もう。今日は本当にイライラするな!!
 こんな時はストレス発散でもしにいくか・・・