二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: BLEACH 零を背負う者 ( No.18 )
日時: 2009/12/26 18:06
名前: 湯山 アヤカ (ID: VTrHJ6VV)

 18 るかと舞奈2
  紅葉 視点
 
 隊長さん、帰ってきたと思ったら、また部屋に戻っちゃった。大丈夫かなぁ・・・顔色悪かったし・・・それを楓兄ちゃんに聞いたら
 
 「隊長の事だから、すぐによくなるんじゃねぇの?」
 
 と返された。
 
 「そんな、適当に・・・」
 
 「それは隊長自身の問題だから、俺らが焦ってもしょうがないだろう?」
 
 「それは、そうだけど・・・・・・」
 
 そう俯いた私の頭に楓兄ちゃんが手を置き、くしゃっと髪を撫でた。
 
 「隊長を信じろ、紅葉。隊長が俺達を信じてくれたようにな。覚えてるだろ?あの日の事・・・」
 
 「うん、忘れるはずない・・・よ・・・・・・」
 
 しばらく、沈黙が流れた。私達の周りを、思い空気が包み込む。そして、それを破ったのは、私でもねく、楓兄ちゃんでもなかった。
 
 「クスクスクス・・・」
 
 場違いな笑い方・・・これは—————
 
 「奏雀すざく、いい加減にして」
 
 私がビシッと言うと、私の斬魄刀から、同じ位の年の緑髪の男の子が出てきた。
 
 「お困りのようだね、お二人さん。この奏雀さまが、解決してやろうか?」
 
 「奏雀、お前俺達の話、ちゃんと聞いていたか?」
 
 「私達、それは隊長自身で解決しなきゃ、だめだって・・・」
 
 すると、奏雀が「えっ?」という顔をした。
 もう、話がちゃんと聞いてよ・・・
 
 「と、とにかく、俺がいれば、大丈夫だって。たぶん・・・・・・」
 
 やっぱり図星だね、奏雀。動揺してるのがバレバレだよ・・・・・・
 
 「もういいから戻ってよ、奏雀。呼んでいない時は、勝手に出てこないでって言ったでしょう?」
 
 「はっ、そんなの知らねぇな」
 
 もう・・・性格は楓兄ちゃんとそっくり。
 でも、どうしよう・・・・・・零番隊は斬魄刀を実体化出来るって事は、極秘なのに・・・もし、今お客さんが来ちゃったら・・・・・・
 私はいつもの癖で、楓兄ちゃんの袖を引っ張った。
 
 「はぁ〜 よし、俺にまかせろ、紅葉」