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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: BLEACH 零を背負う者 ( No.23 )
- 日時: 2009/12/26 18:11
- 名前: 湯山 アヤカ (ID: VTrHJ6VV)
23 昔の舞奈と今の珠
舞奈 視点
次の日、あたしは隊首会に出席した。
終わった後、卯ノ花隊長に呼ばれたけど、大丈夫。あたしはもう、決心したから。
「泉隊長、あなた、本当は朽木 舞奈という名前では、ないのでしょうか?」
一昨日、もしくは昨日のあたしなら、この質問に戸惑っただろう。でも、今なら——————
「俺は泉 珠です、卯ノ花隊長。たしかに、あんたの言うとおり、俺は朽木 舞奈でした。でも、今はもう違います」
——————はっきり答えられる。
「それは、逃げているだけなのでは?あなたは、怖いだけでしょう、変わりすぎてしまった自分を、朽木隊長や私達に認めてもらえないのかと」
「さすがですね、卯ノ花隊長。その通りですよ。俺は…あたしは、もう昔にみたいにきれいじゃないんです。絶対、昔みたいに兄様や卯ノ花隊長達と接する権利は、あたしには、もうない…」
あたしは、卯ノ花隊長を一度も見ず、その場を離れた。
「舞奈!探してたぞ」
少し歩くと、聞き慣れた声に呼び止められた。
「砕蜂…」
「この間、お前が私に頼んだことを、調べてきた。藤原家はもう数十年前から、瀞霊廷を潰す計画を立て始めている。少しずつ、内側から壊していくつもりだ。そして、その最初のターゲットが……」
「朽木家、六番隊ね」
あたしの言葉に、砕蜂が小さく頷く。
冗談じゃないわ…でも、藤原は何をもたもたしてるのかなぁ…チャンスならいっぱいあったはずなのに……
その時、地獄蝶が飛んできた。
『零番隊隊長、泉 珠。すぐに四十六室に来て下さい』
はぁ〜 久し振りのお呼び出しだな…今回は誰を殺りにいくんだろう?
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