二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: BLEACH 零を背負う者 ( No.35 )
日時: 2009/12/26 21:12
名前: 湯山 アヤカ (ID: VTrHJ6VV)

35 応え
  紅葉 視点

 締め付けられてるせいで、うまく呼吸が出来ない……苦しい…!助けて、楓兄ちゃん!!


 『聞け、俺の名は—————』


 薄れゆく意識の中で、またあの声がした。でも、聞こえないよ…あなたの名前が聞こえない……


 『ああ!!もう焦れったいな!!!」


 そして、次の瞬間。ホロウが叫び声を上げたかと思うと、体が軽くなって、息が楽になった。重力に従って、落ちていくが、柔らかい衝撃を感じた。地面の落ちたのではない、誰かに受け止められたのだ。
 目を開けると、緑の髪をした男の子が、視界に飛び込んできた。そして、その後ろでは片手の無くなったホロウが悶え苦しいんでいた。
 バサッと音がしたかと思うと、目の前が反転する。
 よく見ると、男の子は大きな翼を生やしていた。

 「初めまして、紅葉ちゃん」

 男の子は、ニヤッと笑う。
 なんで、私の名前を知ってるんだろう……

 「何度呼びかけても伝わらねぇから、出て来てやったぜ」

 その時、さっきのホロウが体勢を立て直し、こちらに向かってきた。男の子はとく、特に慌てる事もなく、ホロウの攻撃を避ける。そして、翼を一振りすると、次の瞬間にはもう、ホロウは縦に真っ二つになっていた。

 「よく聞いとけよ。俺の名は奏雀すざく。お前の斬魄刀だ」