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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜黒の奇跡〜 ( No.2 )
- 日時: 2009/12/23 22:38
- 名前: 神音 紗麻 ◆.h7K.5T6RU (ID: QCyKwm9.)
序章 〜挑戦と始まった狂い歌〜
雷門中のグラウンドに明るい声が響く。サッカー部が練習をしているのだ。そんなサッカー部の練習を眺める一人の少年が居た。
奇麗な青い髪をポニーテールにしていて、右目には眼帯、左目は深い青の瞳の少年。何処かのお坊ちゃま校の生徒なのだろう。立派な制服を着ている。
少年はまるで嘲笑うかのような笑みを浮かべた後、近くに居た生徒に封筒を渡し去ってゆく。そんな動作でも美しく見えた。封筒を渡された生徒は黙って封筒を見つめる。
封筒には奇麗な字で、雷門中サッカー部様と書かれていた。生徒が慌てて、バンダナのようなものを頭につけている少年、円堂 守に封筒を渡す。
黙って封筒を開ける円堂。封筒には十一枚の顔写真と丁寧な字で書かれた手紙。
手紙には、直接練習試合を頼みにいけないことへの謝罪とチーム名、連絡先が書いてあった。円堂はチームメイトを集め練習試合をするということを伝えた。
*
「……ええ。分かりました。有難う御座います」
パタンと携帯を閉じ、優しく微笑む先ほどの少年。少年の周りにはチームメイトと思われる者たちが居た。一人は少年の横でチョコをほおばっている。
「……キャプテン。本当にわざと負けて良いのですか?」
窓際に立っていた長い黒髪に透き通った緑色の瞳の少年が言う。キャプテンと呼ばれた少年は不気味な笑みを浮かべ頷く。
「もちろんですよ。雑魚は泳がせておいた方が、潰した時の反応がいいですからね」
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