二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 孤独ナ天使 【D.Gray-man】 ( No.8 )
日時: 2009/12/28 17:35
名前: 白夜 (ID: jusjvnjl)

【第9夜 チャンス?】

わたしは「黒の教団」と言うところに連れて行かれた。
頭の中は、マオを返して、でいっぱい。
コムイ室長がイノセンスの話や、エクソシストの話をしている。
わたしはあまり聞いていなかった。

「───でね、テテオちゃん?」

「は、は、はいっ」

「今は千年伯爵って奴と戦争をしてるわけで・・・」

憎い名前が出てきた。

「もしかしたら、この先、マオちゃんを戻せるかもしれない」

「本当ですかあッッッ?!!」

「あ、うん。上手いこといったらね。伯爵と」

わたしの心に、小さな希望が生まれた。
コムイ室長はわたしの喜びっぷりに、少し驚いている。
資料だらけのこの部屋が、花畑に見えるくらい、嬉しい。



「なんでそんなに笑ってるんですか、テテオ」

突然、アレンが話しかけてきた。
振り向くと、アレンの他に、赤毛で眼帯をした少年が一名。
この人もエクソスシトなのでしょうか?
小さな疑問を持ちながら、

「ちょっとね、いいことがあったの」

と、笑いながら言った。
そのとき、赤毛の少年は小声で何か言った。

「もう、ラビ。ストライクしすぎですよ」

「だって、すごく可愛いさ〜。名前は?」

「わたしの?・・・テテオ・アベーユよ、よろしくね」

わたしは右手を差し出す。
その右手をギュウ、と握りながら少年も自己紹介。

「ラビって言うさ、よろしくな、テテオ!」

「ほら、ラビ、行きますよっ」

「また後でさー!テテオ〜!」

ずるずると、アレンがラビを引っ張って行った。
自然とわたしは笑顔になる。