二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケスペ】 君宛ての手紙 【連載UP】 ( No.38 )
日時: 2009/12/26 18:10
名前: 桜庭 ◆ir0FRmG1cA (ID: WPJCncTm)

第73話 貴方がいると落ち着くの

「眩しい……」

コガネの賑やかな光が今のマイには辛くて仕方なかった
パッ、と夜空にライトが点した

「アリス…ゆう……しょう」
「りゅ……」

夜空に浮かんだ文字は【アリス優勝】の文字だった
もしあのままユウマの挑発に乗らないで
まともに勝負をしていれば勝てたかもしれない
と現実逃避の考えばかりが浮かんできた

「ピ!」
「どったの……コウちゃん!?」

ピカチュウことピーくんが何者かの気配を感じ声を上げた
その方向に向くとライバルのコウがいた

「見てたぞ、負けたんだな」
「あう……見られちゃったかあ」

地面にしゃがみこんでいるマイの横にコウもしゃがみこむ
マイは不思議そうな顔をするとコウが
「気分だ気分」と言い放った

「わたし、頑張ったよ?」
「ああ、そうだな」
「なのに負けたんだ……凄く悔しい」

マイが再び泣きそうになるとコウが「泣くな」と言った
マイはゴールドみたいに優しくないんだなぁと実感をした
やはりツンデレだ

「オレは……お前に負けたことがある」
「へ? そうだっけ?」
「そこのミニリュウに、な」

ああ、とマイは思い出す
初めてコウに会った日を、あの日はシルバーと共にゲットしたミニリュウと共に
家に帰ろうとしたそしたら研究所に明かりがともっていて
覗いたらコウがいた、そしてバトルをした

「えへへ、あれはリューくんの頑張りだよ〜」
「だろうな、お前泣きそうだったし」
「わっ笑うな〜〜!!」

コウが初めて笑った顔を見せてやるとマイは元気付けてくれてんのかな?と感じとった
一通り今までの旅のことを話すとコウは

「お前強くなりたきゃ、この先にある【育ての家】に行け
強くなれるはずだ、勿論アイツもつれてこいよ」
「うん! そうする!!」

【育ての家】の意味がよく分からなかったマイだがとりあえず
ゴールドと行けばいいよね、と思い返事を返すと
コウがじゃ、行けよ。と背中を押した


(じゃあねコウちゃん!)
(ああ、じゃあなマイ)
(名前言った!?)