二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: マーメイドメロディぴちぴちピッチ〜嵐の後の嵐〜 ( No.29 )
日時: 2009/12/30 13:33
名前: R@Mi (ID: LsxQHR/F)

エピソード22


翌朝、海の中にブラックビューティーシスターズは居た。


シェシェ 「誰も居ない所で歌うなんて、ちょっと気が引けるわね・・・・」

ミミ 「ホントだよね〜。でも頼まれたからにはやるしか無いじゃん?」

シェシェ 「そうね・・・」




<イッツ・ショータイム!>

〜♪♪♪
〔光閉ざすBAROQUE〜バロック〜 美しくノイズとなれ
 黒い罠の囁き ゆりかごで永遠に眠れ〕


本当に琴羽が現れるのか半信半疑だった。でも歌い続けた。


〜♪♪♪
〔ゆっくりと 目覚めてく 内なる心の影よ
 真紅のバラを飾り 真珠を凍らせて
 
 さあ、共に願いを一つにして 大いなる暗黒に身をゆだねて〕



?? 「うるさい!!!」


2人の後ろから毒針が飛んで来た。


BBS 「キャー!!!」

琴羽 「何よ・・・・朝っぱらから・・・・」


琴羽は、まだ何も攻撃されていないのに息が上がっている。
以前にも突然息が上がった事もあった。

ミミ 「・・・・現れたわね!」

シェシェ 「まんまと引っかかるだなんて・・・」

琴羽 「何!?」

るちあ 「そういうこと!」

波音 「本当に引っかかるなんて・・・・」

リナ 「やはり、水妖は所詮水妖。」

琴羽 「あら!マーメイドプリンセスが3匹も・・・」

るちあ 「琴羽!どうして海を滅ぼそうとするの!?」

琴羽 「・・・貴方には理解できないわよ・・・幸せに暮らしているお姫様には!」

波音 「癇に障る言いかたね・・・」

琴羽 「解る筈が無いわ!私の憎しみは誰にも・・・・!私は復讐するのよ!海を滅ぼして・・・・マーメイド達の無力さを思い知らせてやるのよ!」

ミミ 「復讐?」

琴羽 「そうよ!私のお父様は・・・・貴方達マーメイドに殺されたのよ!?」


るちあ 「!?」

波音 「殺されたって・・・・」

リナ 「マーメイドがそんなことするはずが無いだろう!」

琴羽 「いいえ!殺したわ!この目でしっかり見たもの!」

ミミ 「・・・・琴羽・・・・前から少し気になってたんだけど・・・・」

琴羽 「・・・・?何よ」

ミミ 「琴羽はアカクラゲの水妖なのに、足が無い。どうして?」

琴羽 「・・・!?」

るちあ 「でもミミ?イズールだって足は無かったわ?」

ミミ 「アイツはサメだもの。足が人魚のようになるのは納得がいく。でもクラゲは・・・・」

琴羽 「・・・・バレちゃったみたいね。」



琴羽は和服の裾を少しだけ持ち上げた。そこから見えたのは・・・・・









マーメイドの尾鰭だった。









るちあ 「マーメイド!?」

琴羽 「私は、確かに水妖。お父様も私と同じアカクラゲの水妖。そして、私の母親である『アリア』は・・・・」









かつてのピンク真珠のマーメイドプリンセスよ!









(続く)