二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: マーメイドメロディぴちぴちピッチ〜嵐の後の嵐〜 ( No.4 )
日時: 2009/12/27 09:34
名前: R@Mi (ID: tuG0e6yh)

エピソード2


ミミ「シェシェを助けて!」



数時間前の海の中

ミケルが元の世界に戻ったことにより、彼に取り込まれていたBBSは、古代人類ではないため元の姿に戻ったのである。

シェシェ「元に戻ったは良いものの、な〜んにもすること無いわね」

ミミ「ホントだよね〜」

シェシェ「私達の力も、戦い以外には役に立たないものね〜」

ミミ「ホントだよね〜」


??「お2人さん、随分と暇そうだね〜」

誰かが岩影から顔を出した。

BBS「誰!?」

??「私?私の名前は『琴羽』、アカクラゲの水妖よ。」

その少女はストレートの長い黒髪を綺麗に切り揃え、和服に身を包んでいた。

琴羽「どう?私の仲間にならない?」

シェシェ「仲間になる?」

琴羽「そう、再びこの海を荒らすのよ!マーメイドプリンセスの真珠の力で! その為に貴方達に力を貸して欲しいの。」

ミミ「それは・・・マーメイドプリンセスと戦えって事?」

琴羽「そうよ。貴方達も私と同じ水妖、海を荒らすために生まれた者同士じゃない。」

ミミ「・・・イヤ!」

シェシェ「・・・ミミ?」

琴羽「どういうこと?あの憎きマーメイドプリンセスを懲らしめたくないの?」

ミミ「アタシ・・・・あの子達とは戦いたくないの」

琴羽「何?今まで負けてきたんでイヤになったの?」

ミミ「違う!」

ミミは少し涙ぐんでいた。ミミが戦いたく無いのは、かつてマーメイドプリンセスに助けてもらった事があるためである。


琴羽「・・・貴方はどうなの?」

琴羽はシェシェの方を見た。

シェシェ「・・・私は・・・」

シェシェはミミを見た。涙ぐんでいる自分の可愛い妹。最期の戦いのとき、涙ながらに自分に戦意喪失を告げた妹。

シェシェ「貴方バカなの?私達は2人で1つなのよ?私の可愛い妹が戦いたくないと言うのならば。」

琴羽「チッ!あっそ、じゃあ仕方が無い。力ずくでも私の仲間にさせてやるわ」

そのとき、琴羽から黒く、禍々しいオーラが吹き出た。そのオーラが一斉にBBSに降りかかり、2人の身を包んだ。

2人の悲鳴が聞こえる。それを琴羽はあざ笑っていた。

琴羽「その黒いのは猛毒よ!それが体内に入ったら貴方達は私達の思う壷!」

シェシェ「ミミ!貴方だけでも逃げて!」

ミミ「出来るわけ無いよ!そんなこと!」

そのときシェシェの手から竜巻が発生した。その竜巻はミミを目掛けて勢いよく飛んでいく。その竜巻の勢いでミミの身体は黒いオーラから出ることが出来た。

ミミ「シェシェ!」

シェシェ「キャァァァァ!」

ミミ「シェシェ!シェシェ!」

そしてミミは、シェシェの竜巻に押され飛ばされ続けている。だんだんと意識が遠のいていく。
朦朧とするミミの視界にはもうシェシェと琴羽の姿は無かった。

(続く)