二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: Crazy Night ( No.7 )
- 日時: 2009/12/28 15:32
- 名前: NOAH ◆p5CHNX570g (ID: QJ6Z1NnV)
EPISODE VI
『出会い』
−疾風目線−
ここは————
————どこ?
気が付いたらどこかの施設のような部屋のベッドで横になっていた。
私……、ここ知らない…。
私は窓の外を見つめながらここは何処なのかを考えていた。
———突然、部屋の扉が開いてそこにはカールのかかった長髪の女の人が立っていた。
そして私の方へ来て言った。
「よかった。目、覚めたのね。調子はどう?」
私に向かって心配そうに言った。
いや、言ってくれた。
だけど私は状況にのみ込めず呆然と女の人を見ていた。
「あっ!いきなり知らない人が現れて話しかけられても何て言えば良いのか分かんないよね。ここはシェダの外れにあるライズァ教会の中にある<癒ノ間>…。そして私の名前はユー…、ユー・シレイナよ。ここの教会の中には孤児院もあってそこの``院長、、を勤めてるの!」
シレイナと言われた女の人はなぜか院長のところだけを強調し、嬉しそうに言った。
「んじゃ私の名前は言ったから次は貴女の名前を教えて。」
私は少し俯きかげんで
「名前……。私の名前…分かんない……。今までの事も…。」
シレイナは驚いた顔で私を見ていた。
「なんで…私には記憶がない…の……?」
私は不安だった。
目が醒めたら…気が付いたら記憶がないせいで全く知らない別の世界に感じる…。
そんな感覚が恐怖に変わって怖い……。
私は顔を強張らせ小刻みに震えていた。
するとシレイナがそっと私の肩に手を置く。
「怖がることはないのよ…。私のところへ来てみない?孤児院のみんなはきっと貴女に優しくしてくれるわ。」
そんなシレイナの言葉がとても温かく感じれた。
「………はぃ。」
こうして私はシレイナに連れられ、孤児院に身をおく事にし、————
「…………。」
私はア然とした。
私が見た孤児の子はほとんどが男の子……。
しかも、やんちゃ坊主………。
私は心の中で言った。
(すみません。シレイナ…。ここの空気についていけない……。)
そう悔やんでいたら眼にある男の子たちが映った。
見比べようにもほとんど見分けのつかない二人の子供。
誰だろぅ………?
とてもよく似た二人の子供、気になる。
「ねぇ、シレイナ。あの廊下にいる子たちって誰?」
シレイナは私が指した方へ向いて言った。
「あぁ……。あの子たちは零雅君と秘蛇君ですよ。とても仲の良い兄弟です。」
「へぇ〜……。」
…零雅と秘蛇……か。
今度、話しかけてみようかな?
私はそのまま院長室へ行き、後で<集ノ間>へ行くことは後々の話——————