二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂〜黒蝶のヴィーナス〜なにまた消えたの?コンチクショーッ! ( No.23 )
日時: 2009/12/28 17:16
名前: 椿薔薇 (ID: n6vtxjnq)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14662

第壱七話「本音」

銀時の右肩から血が飛び散る
「うっ、痛ー・・・」
手で押さえながら傷をちらちらみている。
「なんでいつも肩!?同じ反応しかできなくなるだろーが!っ痛・・・」

そんな銀時をみて紅玉は
「なんで・・・助けた?」

「なんで助けた?そりゃ、目の前でお前が死にそうになったからだよ。あたりまえだろ。」
傷を見て「うわ」といいながら紅玉に言う

「でも、私はおまえらの敵で…死神だから・・・死んだ方が、いや殺しに来たんだから・・・」
紅玉は自分で自分のことを死神と言った、その言葉をきいて銀時は

「死神だぁ?殺人鬼?お前は殺ししかしてこなかったかもしれねぇ、自分に感情はない。・・・いや必要ないとおもってただろ?でもなお前にはしっかりあっ…
『いや!ねぇな。違う…あっちゃいけないんだよ」

話の途中で陸が声をあげる、銀時はそのとき陸がもっていたナイフを素手でつかんで今度は陸に顔を向ける。
「お前はだまってろ、いや聞いてろ。お前にもいえることだからな」
銀時は真面目な顔になって紅玉に顔を向けた

「銀さん・・・」
「銀ちゃん・・・」
「あいつ・・・」

「てめーが死神だか殺人鬼だかしらねぇが、そんなの関係ねーんだよ。てめーがなんでこんなことしてんのかも知らんし知りてーともおもわねぇ…だがな、お前も人間なんだよ。感情をもった…九十九とかいうやつが殺されたときお前にはひとつの感情がでた。悲しみというな・・・で殺した陸のことをおもったとき怒りという感情がでたんだよ。いや、出たはずだ取り乱してたしな…」

「私は…私はっ」
また一粒の雫が頬をつたっておちる

「なんの目的だかしらねーが殺しをしてもなにも得ねーんだよ!いいか、殺しはなぁ憎しみしかうまねぇ。いつかまたお前にもその報いが返ってくる。。。
もう殺し以外なにもない?あぁ、今まで殺してきた奴らはもういきかえらない。。。
だが殺してまでの命。お前にはいままでおまえ自身が殺してきた奴らの魂もはいってる、だからお前は生きなきゃなんねーんだ。そいつらの分までな・・・そしたらなんだ?また憎しみの連鎖か?お前もわかってたんじゃねぇのか、こんなことしてていいのか。なぜ私は殺しをしているのか。ってな」

その言葉に紅玉は
「私は・・・思ってた・・・こんなことしても本当に家族が喜ぶのかって、、、ナイトが喜ぶのかって!でもやめられなかった憎しみが思えば思うほど・・・でもでも私は!生きたい・・・皆に報いを・・・殺しなんて本当はしたいんじゃないって!」
その言葉をいったあと紅玉は柄にも合わず泣きじゃくって銀時に抱きついていた

「うおわっ!?」