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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 一話 羽を持つ者たち ( No.126 )
- 日時: 2010/02/20 22:56
- 名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
「悪い、遅くなった……ん、お前誰だ?」
「それはこっちの台詞だ。天パ野郎」
ティキがロードの扉を抜けて、薄汚い場所に着いた。ティキは、間抜けな顔をして、初対面のレオニードに言うと、レオニードは呆れた顔をして毒舌を放つ。
「あれっ、もしかしてミル姉のパートナー? あたしは蒼亥! これからよろしくねえ……?」
紫色の目を光らせて、蒼亥は元気よく言った後に、不思議に思わせる様なわざとらしい言い方で言った。
「おい、ミル、パートナー呼んでるよ」
「あら零? あのエクソシストの子は居ないの?」
零と呼ばれた少女は、ミルディスの方を振り向いて、一つに纏めた黒髪をなびかせてから言った。すると、ミルディスはクロネと喧嘩していたのをやめて、すぐに零の方を向いた。
「居ない。ノアの前でエクソシストが殺されたりしたら、僕は約束を守っていない事になる。約束は守るさ、僕は」
「へえ、そう。貴女の事だから別にどうでもいいと言うと思った」
零が自分の規則の様な物を言うと、ミルディスは思い切り皮肉を込めて言った。
「そういうもんだよ」
そんなミルディスの言葉にも気にせずに、零は言った。
その光景を見ていて、ティキは、話に入って良いのか分からなかった。
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