二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: -『キミ』と『僕』- 【イナズマイレブン】 ( No.2 )
日時: 2009/12/28 22:10
名前: 葵 ◆.rvcC1zt4s (ID: m16n.Ntt)
参照: 新スレだぁぁぁああ!! 元、琴音!!【悪姫!】

第一章 −01−狂い始めた歯車−


『ねぇ、颯ー?』

『何?』

『これ、なんだろう。』

休日、家。

これこれ。

そう言って、風が指した物。

それは、

『…箱?』

小さな、黒い箱。

明らかに怪しい。

『楓、下がってて。』

『…。うん。』

うなずいて、俺の後ろに隠れる風。

箱を開けると、

【パァンッッ!!】

『ギャァ!?』

『…?』

いきなり音が鳴った。

箱の中にクラッカーが取り付けられていた。

そして、テープレコーダー。

再生ボタンを押すと…

《初めまして、颯、風。》

ジジジ…

ノイズの音とともに、老人の声が聞こえてきた。

『だっ誰の声!?颯ッ!どーしよ!』

『シッ…。』

《この間の懸賞、そう、新発売のアイス。》

『?アイス…?』

風が声をあげた。

《蜂蜜ジェラード。 覚えていないかね?》

そういえば1週間前、そのアイスの懸賞に応募したかも…。

そんな記憶が思い出された。

風も、思い出したようで、

《思い当たる事があるようだね。》

この光景を見ていたかのように老人は言った。

《その懸賞に君たちは当選した。》

『え?』

懸賞には確か…

豪華旅行券、そう書いてあった。

《当選商品、豪華旅行券『二次元の世界への旅』へご招待しよう!!》

『『はぁ!?』』

なんだ、それ。

ムチャクチャだろ。

その時いきなり、黒い箱がカッと光った。

まぶしくて、目を閉じる。

もう一度、目を開けば…

『あれ?』

見たことのない場所。

いつもの部屋ではなかった。


−ココハドコ?−