二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: -『キミ』と『僕』- 【イナズマイレブン】 ( No.7 )
日時: 2009/12/29 13:25
名前: 葵 ◆.rvcC1zt4s (ID: m16n.Ntt)
参照: 新スレだぁぁぁああ!! 元、琴音!!【悪姫!】

第1章 -03-光-


一筋の、光が見えた。

今まで何もなかった世界に、光が。

その光に手を伸ばすと、

吸い込まれていった。

『え、』

俺は、気を失っていた。



---------……


『あ、れ?』

明るい、普通の景色。

真っ暗なあの空間から抜け出したらしい。

今いるところは、小さな公園だった。

でも、少し違うのが…。

『絵、の中…?』

そう、景色が全てこの世の物じゃなかった。

だけど、確かに息もしているし、手も動く。

『…んッ…あ、れ?颯ー?』

いきなり声をかけられて驚きながらそっちを向くと、

『風!?』

風がいた。

『颯!無事だったんだ!』

『おう!!』

風は元気そうだった。

『…ところでさ、颯?』

『何?』

『なんか顔が違うよ?アニメチックって言うか…』

『…え?』

自分の手を見てみると、いつもの手ではなかった。

絵で書いたような、

『そういえば、風も…』

『あ、ホントだ…』

風も気付いた。

なんなんだろう?

ここはどこなんだろう。

『あぁぁぁああああ!!!!!!!!!!』

『Σ!?』

いきなり叫ぶから何かと思えば、

『思い出した!!』

風がなにかを思い出したらしい

『なにを?』

『ここに来た理由!!』

『マジ!?』

ここに来た、理由。

『懸賞!!蜂蜜ジェラードだよ!!』

“蜂蜜ジェラード”

その言葉がキーワードかのように、全てを思い出した。

『あ、あれか!』

確か…二次元の、旅って…。

なるほど。

『おー!すごいね、颯!』

カンゲキしたように声を上げる風。

それにしても…。

なんのアニメの世界?

それとも、漫画なのか?

でも不思議とここがどこか分からなくても、さっきのように怖くはなかった。


−キミガイレバ、モウコワクナイ。−