二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 鋼の錬金術師-光影の少女-「建て直し」 ( No.12 )
- 日時: 2009/12/30 13:03
- 名前: 椿薔薇 (ID: uUM3T3.W)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14662
第九話「決断」
「アムール!ご飯できたよ〜」
ノープルがシチューをもって机に手招きをしてきた
「あ、は〜い!」
アムールはそんな姉の姿を見て、ノープルもお姉ちゃんに会いたいっておもってる…生き返らせれたらって…
「今日はシチューなんだ〜いただきます!!」
大好きなシチュー。
お母さんが。
お姉ちゃんがよく作ってくれたものだった…
「いただきます」
アムールはノープルに言うべきか、言わざるべきか迷った。
ノープルもまた錬金術師だった…だから反対されるだろうか、なにをいわれるのだろうか。…でも私はきめたんだ!お姉ちゃんを、ミラオを生き返らせるって!
「ねぇ、お姉ちゃん。」
「なに?」
少し間が空いた
「人体練成…って知ってる?」
言った。禁忌であるその名前を…
「!もしかして…お姉ちゃんを、蘇らそうなんて…」
「でも!お姉ちゃんに会いたいでしょ?私お姉ちゃんにありがとうって言いたいの!禁忌だってわかってる。でも、でも私はもう決めたの!人体練成をするって!」
そう。いままで伝えていなかった「ありがとう」それさえも伝えられず、突然私たちの前から消えて…亡くなってしまったお姉ちゃん。アムールの決心は強かった…
「…私も、人体練成。お姉ちゃんのお葬式のときにおもってしまったの…すれば、お姉ちゃんに会えるって。。。」
それはいってはいなかったが、私も人体練成を…という意味がこめられていた
「お姉ちゃん…これは秘密。またお姉ちゃんと一緒に暮らそう!ひっそり森の方でもいい。三人で…いやお母さんも帰ってきて四人で!」
その日からフィラオ姉妹の研究は始まった。早く会いたいというきもちは彼女たちの心を後押ししていった。
寝る間も惜しんでの研究。
だが彼女たちに苦ではなかった…お姉ちゃんに会いたい!その気持ちだけだった。。。
そしてあの日がやってきたのだ。
運命の変わった、あの大雨の吹き荒れる夜中のこと…