二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 鋼の錬金術師-光影の少女 ( No.33 )
日時: 2010/01/30 11:48
名前: 椿薔薇 (ID: p4jphIw6)

第一八話「夜」

その日の夜…三人は部屋で明かりをつけていつまでも起きていた。

こんなに楽しいと感じたのはいつの日ぶりかな…とアルが呟くほどに…
3人にとって夜。というものには恐怖や禁忌を犯してしまったときを思いだしてしまう…そんな時間だった。

「アハハ!面白いんだね、エドって!」
アムールは笑いながら言った

「うるせー!」
笑いが絶えない。
いつまでも起きて、話していられる気がしたほどだった…

「あれ?もうこんな時間だった!」
時計は2時をすでに回っていた…

「二人ともそろそろ寝た方がいいんじゃない?」
アルは眠れない身体だ、もう慣れてしまってはいたがやはり一人は寂しい…そう思っていた。

「そうだな、アムール。明日に備えてもう寝よう」
エドは欠伸をしながら言う、だがアムールは…

「えー…」
と言って全く眠そうにはしていない、だがエドが疲れているのだと悟って頷いた

「じゃあ、また明日ね!」
元気よく出ていくと隣の部屋のドアが閉まる音がした

「ふわァ…寝るかー、アルおやすみな」
エドは布団に入るとすぐに寝てしまった。

アルは静まり返った部屋を見渡して一人、次の日が来るのを待つ…

が…エドが寝てから1時間も絶たないうちに隣の部屋から音がしてくる。

「アムール?起きてるのかな…」
アルは一人外に出て光が少し漏れている隣のドアをそっと開けた…

するとそこにはアムールが電気を眩しいほどにつけて本を読んでいた

「アムール寝てないの?凄い音したけど…」
アルは声をかける

するとアムールは驚き振り返ると
「え!?あ…アルかーびっくりしたよ!」
胸をなでおろして笑って見せた。