二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 稲妻伝説【イナズマイレブン】 ( No.15 )
日時: 2010/01/03 12:33
名前: くろーばー (ID: SLKx/CAW)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=12354

第2話 悪夢なら目を覚ましたい


「えっ、誘拐された!?どういうことですか、
 バトラーさん!」

円堂の一言で、ふざけていた1年生たちも
振り向いた。

「夏未お嬢様が早朝にお出かけして以来、
 一切連絡がつかなくなっているのです。
 音無さんも、行方がわからなくなっている
 そうで……」

鬼道がゴーグルの奥の瞳を大きく見開いた。

「春奈が!?春奈は具合が悪いん
 じゃなかったんですか?誘拐されたって……
 巻き込まれたんですか!?」

「それは私に聞かれましても……
 今、鬼瓦刑事さんたちに捜索を頼んでいる
 ところです」

鬼道は拳にグッと力をこめ、歯を食いしばった。
力強く握られたその拳は、わずかに震えていた。

「何か俺たちにできることはないんでしょうか?」

風丸がバトラーに聞いた。

「それは、今すぐ家に帰ることです。
 夏未お嬢様たちはきっと、いや絶対、
 無事に帰ってきます。これは理事長の言葉と
 思ってもらって結構でございます」

「結局その台詞が言いたかっただけじゃ……」

土門がボソッとつぶやいた。


バトラーが去ると、河川敷はシーンと
静まりかえった。

「……どうするんだよ」

半田が口を開く。
すると、円堂が立ち上がった。

「オレ、探しに行く。黙って帰ることなんて
 できないよ。アイツらだって、オレたちの
 大事な仲間だ」

「円堂、でも……!」

「俺も行く」

風丸が円堂を止めようとするのを、
鬼道がさえぎった。


続く!!