二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ 題名未定 [建て直し中?] ( No.2 )
- 日時: 2010/01/02 19:23
- 名前: 月音 ◆K7F//gj7Ps (ID: ixDFu4/i)
#01 家族
「———で? 如何したのよ。ユウト」
《いやー、じっちゃんがな。えっと・・・何だっけ?》
《“レイシン地方”だ。これで5回目だぞ》
《そーだっけ?》
ユウナが、パソコン越しに話しているのは、故郷に住んでいる、幼馴染のユウトと、その祖父のナナカマド博士だ
「・・・レイシン、地方?」
《あぁ、何かおーそーじ(大掃除)してたら見つけたらしい、そのチケット》
「何枚?」
《えっと・・・。俺の分とユウナの分でにま「嘘つかないで」
ユウナは、画面越しでニヤニヤしてるユウトをとがめた
《へいへい・・・。ん〜・・・6枚・・・だ》
「・・・。ぴったりね」
《ゆーうーなー・・・。2人だけで・・・》
「嫌だ。行くのは、私とレッドとクウちゃんとシルバーとゴールドとマイちゃんだよ」
《・・・俺は?》
「だって6枚でしょ?」
フフン、と勝ち誇った笑みを向けるユウナに対し、ユウトは項垂れていた
《ん?一枚余ってるぞ》
《マジ!? だとよ、ユウナ♪》
「・・・・・・チッ」
凄く嬉しそうな笑みを浮かべるユウトを見て、軽くしたうちしたユウナだった
「んじゃ、手早く送ってきてね」
《へいへーい。今すぐ・・・だろ?》
「そーいうこと。じゃ」
《あっ、おっお・・・》
パタン、とパソコンを閉じた後、伸びをして
外へ出た
「あー、やっぱり私はアウトドアが気持ち良いや」
『アウトドア。って?』
「外にいること」
肩に乗って、首をかしげているルナに意味を言うユウナの顔は、涼しげだった
「みーつけた、“姉さん”」
続く
#02 シンオウ+ユウトサイド+
シンオウって、漢字で新王!新たな王ッ!!!
・・・ってゆー、冗談さておき
「何でいっつも愉快なオリキャラが付いて来るんだよ」
「フィッ(もういいじゃないですか。私はサクラさんに会えるので嬉しいですよ」
サクラ・・・。クウハのエーフィか・・・
ルナはムーンと仲いいし
ピルとレンはピカとピチュとかと仲いいし・・・
ポケモンって社交的だよな・・・
「しゃーない。でも・・・ユウナに手、出したらどうしようかなー。あとユウナにもお仕置だよなー」
「フィ・・・(ヤンデレ・・・」
「ヤンデレって、なんだよ」
「フィ・・・(もういいです・・・」
サンは、また裏庭に行きやがった
「あ。まだ水遣り済ませてなかったなー」
俺の趣味は木の実世話!
俺様環境的☆
「フィ、フィー・・・(まったく・・・、主人、間違えたかしら」
「・・・。ユウト・・・、悲しくは・・・無いか?」
その様子を見ていたナナカマドは、一枚の写真を握り締め、呟いた
続く
#03 光と闇の使者
「・・・動く、ね。ルリ」
「そうだね、アルト」
「・・・ついに、だね。イズミ」
「・・・・・・だな、ナユ」
薄暗い塔の最上階に、彼女等は居た
1人は、茶色の髪に蒼き焔の瞳を持ち
1人は、茶色の髪に青空の瞳を持ち
1人は、黒色の髪に闇の炎の瞳を持ち
1人は、蒼色の髪に紫に燃える瞳を持つ
その瞳は、過去と深い悲しみを持ちつつも決意に燃え上がった瞳であった
「・・・レイシンの為・・・」
「己の前世のため・・・」
「報われぬサダメの終末のため・・・」
「・・・平和の、ため・・・」
「「「「戦う。この・・・四天王が!」」」
そう、彼女等こそ、レイシンの四天王
“闇の王女、ナユ”“龍の末裔、イズミ”“夢ささげし天使、アルト”“暖かな氷、ルリ”
「・・・でも、まず先に・・・」
「そうだね。アノ2人に頼もうか」
「・・・そうね」
「・・・・・・あぁ」
4人は、頷き、そして自分の持ち場に行った
「姉さん・・・。連絡だよ」
「あんの人任せ・・・!!」
続く
#04 いざ出発
「んー!気持ちいい〜!!」
さて、私達は今船に乗ってます
ミオシティからレイシンのランブシティ(青森県)に行くらしい
『ムーン!久しぶり〜』
『久しぶり』
『サクラさん、久しぶりです』
『久しぶりねー』
ルナとサンは、久しぶりに会った友と話していた
「やっぱ、仲いいねー、クウちゃん」
「ねー、にしてもかあいいよ・・・」
「誰が?」
「マイちゃん」
「・・・そう」
好きだなぁ・・・。クウちゃん・・・
そりゃ、私も好きだけど・・・
お持ち帰らないでよ?
てか、ゴールドベタベタしすぎだって・・・;
「ゴールド、最近マイちゃんと付き合ったみたいだよ」
「ほー、やっとか〜・・・クウちゃんは?あれからどう?」
「なっ・・・! ふ、ふつーだよ?うん!」
んなえばらなくたって・・・
「そういうユウナは?レッド先輩とは・・・」
「ふ、ふつーだよ?」
そういった後、私とクウちゃんはちょっと吹いた
『・・・ん? サン、なんか・・・』
『えぇ・・・。お2人は・・・』
『あぁ、するな』
『ですね・・・』
その時、気付いてなかったけど、ルナたちは何かを感づいていた
*
「着いたー!」
「お、綺麗なとこだなー。山がある」
レッドは、向こうの山を指差していった
「あそこは・・・恐(きょう)山だ。霊の集まる霊山の一つだってよ」
ユウトは、さっき貰ったパンフレットをみながら言った
霊・・・ゴースト・・・。行きたくねぇ・・・
「ソル、“シャドーボール”」
『!? ユウナ!!』
突然、背後から声がして、ルナはそっちに向いて戦闘態勢になった
振り向いたときには、黒い魂がこっちに迫ってた
「サン、“ねんりき”だ!!」
『はいっ!!』
ユウトは、すかさずサンに指示して、“ねんりき”のお陰で魂は宙に浮いて、消滅した
「ちっ・・・! 仲間がいたか・・・っ!」
「ちょ、アンタ誰よ!! 逃げるなんてひきょ・・・う・・・よ・・・」
私は、ブラッキーとともに逃げようとしてた奴の襟を引っ張って、顔を向けさせた
その時、私は絶句した
目の前に居るのは・・・私?
「ユウナに・・・そっくり・・・?」
「こ、こんなことって・・・」
「アンタ・・・何者?」
「五月蝿い、盗人」
「!?」
その子に、そう言われた。私が・・・盗人・・・?
「どういうことよ!説明しなさいよ!」
「黙れ!スター、“えんまく”!」
その子は、ブースターを出して“えんまく”で目をくらまして、逃げていった
ただ、逃げるとき・・・
「私は、ユナ。あんたの・・・片割」
そういってた
「うわー。どする?姉さん」
「やっばー・・・い・・・」
続く
#05 敵わない好敵手(ライバル)
「・・・遅ぇな、ユウナの奴・・・」
短気のゴールドは、だんだんイラついてきたらしい
俺も短気なほうだけど、まだ我慢でき・・・でき・・・ない
「・・・探して「俺が探してくる」
俺がユウナを探すために立ち上がろうとしたとき、俺を片腕で阻止してレッドが先に行きやがった
「なっ・・・レッドて「この中で俺が最年長なんだ。当たり前だろ」・・・」
レッドの瞳(め)は責任を負った瞳だった
俺は、悔しかったけど黙って座った
「ユウト・・・」
「俺は、レッドを認めてなんかいない。けど・・・あいつには・・・敵わない。実力も全て」
そうだ、俺はレッドに敵わない。でも・・・あいつがユウナの傍に居るのは気に食わない
「まぁ、先輩にはかなわねーよなー・・・ユウトも強いけど」
「俺より弱いがな」
「うるせー。特に最後」
「元気だよねー。みんな」
「そーねー・・・ねぇ、何か聞こえない・・・?」
急に、クウハが鋭い目つきになった
「フィ・・・(確かに・・・」
「ブラ・・・?(何だ・・・?」
「フィ、フィ(外からです、ユウト」
外・・・。ユウナとレッドが居るじゃねえか!!
その時、硝子の割れる音がした
「!! レン、フライ、ウィン、グレイ、レイド!!皆を護ってくれ!! サンは俺だ!」
俺は素早くボールから手持ちを出し、建物の中に居る人たちを“護れ”と指示した
中には、エスパー技で阻止してる人もいたが
クウハとマイもその1人だった
「・・・? 痛くない・・・。って、ユウトのレンじゃねえか! 大丈夫か!?」
「レン・・・。レン(平気だ・・・。慣れてる」
「・・・どういうことだ・・・」
ゴールドもシルバーも目の前の光景と、自分が傷一つついていないことに唖然していた
「・・・俺の能力だ、感謝しておけ」
「・・・そうか、それで「護る者」・・・」
「そーいうこと。・・・なんだよ。この状況」
目の前にには、目が尋常じゃないポケモンの大群
ポチエナとかムックルが多いな。まぁ向こうが森だからな
「ユウナとレッド先輩は・・・」
「あいつらはきっと大丈夫だろ。でも・・・」
大丈夫だ。2人なら。でも・・・でも・・・・
「行くぞ。2人のとこへ」
シルバーが肩に手を置いていった
「・・・あぁ、行くぞ」
続く
#06 暴走ポケモン
俺は、ユウトを押しのけてユウナを探しにいった
「ユウナー・・・どこだー? あ、いたい・・・。ちょ、おいユウナ!?」
ユウナは、建物の裏の森の中で座り込んでいた
まさか、具合悪くなったんじゃ・・・って想像してしまう
「レッ・・・ド・・・?」
「!? ユウナ!?」
具合悪いよりも俺にとっては重大なこと。ユウナが泣いていた
「どうしたんだよ・・・。ケガしたのか?」
ユウナは二回くらい首を横に振った。まぁ・・・今のは子供扱いだしな・・・
「・・・怖いの・・・」
「怖い? この辺、ゴースト居るのか?」
「ううん。自分が・・・私が怖いの・・・」
ユウナは、だんだん震えてきた
自分が・・・怖い?
「さっき・・・ユナの事考えてたら・・・“自分は何者”なのか、わからなくなったの・・・だから・・・」
そういった瞬間、ユウナは俺に抱きついてきた
「ユウナ・・・。そっか・・・。俺もその気持ち・・・ちょっとわかる気がする
デオキシスのとき・・・そんな事思った」
自分の中にある得体の知れない何かがわからなくて、恐くなった
その時も、相談したのはユウナだったな・・・
「大丈夫だよ、俺も皆も、ユウナがどんな奴だって離れないさ」
「ほん・・・とう・・・?」
「本当だ。だから、もう泣くな」
そういったら、ユウナは俺から離れて、涙を手で拭いた
「ありがとう。ゆう・・・レッド」
「ん? あぁ。別にいいよ」
今・・・確かに“ユウト”って言おうとしたよな・・・?
「・・・」
「レッド? 如何したの?」
「えっ、いや・・・大丈夫だ。んじゃ早く戻るか・・・」
「レッド!! あれ・・・!!」
帰ろうとした矢先、ユウナは俺を服を引っ張りながら後ろを指差した
そこには・・・
「なんだよ・・・どうしたってんだよ・・・」
尋常じゃないポケモン・・・そう、あのガイルがおかしくさせたあのときのポケモンの様に・・・
「ブラッ、ブラッ!(2人とも、逃げて!」
「ピカッ!!(早く!」
俺のピカとユウナのルナは、俺たちの前にでて、戦闘態勢をとった
「待って! ・・・“苦しい・・・”。“助けて・・・”って言ってる・・・」
「・・・本当か? ユウナ・・・」
「うん。でもこれじゃぁ、戦ってどうなる問題じゃないよ・・・
一体・・・どうすれば・・・」
こういう時、エメラルドが居れば・・・
すぐに陣で・・・!
でも、居ない奴に助けを求めようなんてできない
できたらすぐにユウナがやっていただろう
だから悩んでいるんだから
「どうすれば・・・ッ!」
その時、甲高い鈴の音が聞こえた
続く
#07 謎の2人
「ど・・・ゆこと・・・?」
さっきの鈴の音が鳴った途端、ポケモン達は我に帰ったかのように帰っていった
まるで、あの「穏やかな弾丸」に囲まれたときのように・・・
「大丈夫? そこの2人」
「あっちのほうが大丈夫じゃなさそうだけど・・・」
後ろから現れたのは、茶色の髪と緑の瞳の女の子と男の子だった
「あ・・・はい」
「・・・さっきの、あなた達が・・・?」
「あー・・・。まぁ、ね。でも内緒にしてね」
女の子は、女の私でもドキッとくるようなウインクをして言った
「うん。判った」
レッドは全然気にしてないけど・・・。
「姉さん。あっちにもまだ居るよ」
「そう、じゃぁ・・・ルビー」
『えぇ』
女の子は、ボールからルビーと名づけたエーフィをだした
「クロ、お願いね」
『・・・あぁ』
男の子も、クロという名のブラッキーをだした
でもルナと性格全然違う・・・
そして、2人は向こうのカフェの所にいった
「・・・。って、あっちにユウト達いる! 俺たちも行こうぜ!」
「あ、うん!」
そして、私達もそこへと走った
「・・・けが人・・・ゼロ?」
「みたいだね・・・。でも何で・・・」
私達がそこに着いたとき、二人は呆然と・・・てか、唖然としていた
窓ガラスは派手に割れているのに、けが人が居ないからだ
ユウトだ・・・
「ま、まぁ、良かったよ!けが人居なくて、ね? “結城”」
「え? あ、そうだね。“結花姉さん”」
『ふぅ・・・』
『出てきただけ無駄か・・・』
「流石・・・。ユウトだな・・・」
「そうだね・・・」
「あ、ユウナ! レッド!」
私達は、ユウトの事をちょっと感心してたとき、ユウトが私達に気付いたらしく、こちらに寄ってきた
「大丈夫だったか? ユウナ。暴走ポケモン達とか・・・」
「うん。アノ子たちが助けてくれたから・・・」
私は、指をさして、ユウトは指の指すほうに向いた
「・・・ふーん・・・」
「? 如何したの?」
「いや・・・。なんつーか・・・どっかで・・・」
ユウトは、頭をかきながら唸っていた
「じっちゃんの知り合いの孫とかだったかな・・・」
「あー・・・なるほどねー・・・」
「姉さん、気付いてるでしょ。本当は」
「えぇ、けが人ゼロのわけ・・・。流石、“神崎家のご子息”ね・・・」
「そして、ユウナちゃん。でしょ?」
「そーね・・・。てか、どーしてきちゃったのかねー・・・。来ない方が幸せだったかもなのに・・・」
「仕方ないよ。そしたらアノ人たちに悪いじゃないか」
続く