二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 復活!出動マフィアポリス!! コメ禁止! ( No.13 )
日時: 2010/01/06 16:38
名前: あかり ◆X37ogVHOjM (ID: W8wXq41i)
参照: 暇な方はシリアス・ダーク「忘れ物はなんですか?」とコメディ・ライト「†マジカルクエスト†」におこしください☆

標的008   宿命



「今回の任務は『ジェイ・トゥネロファミリー』の壊滅よ」
 麗乃が言った。
 今、愉快な三人組はジェイ・トゥネロファミリーの支配する城の前にいた。
「てかよくこんなでっけー城建てるよな〜」
「そう」
 千歳は城を見上げながらのんびり呟いた。
 雪は興味なさそうに相槌を打った。
「ちゃんと任務しなさいよ?」
 麗乃は城の入り口まで来た所で千歳を睨んだ。
 千歳は麗乃を睨み返す。
「な、なんで俺だけなんだよ!」
「あんたが一番心配だからよ!」
「そう」
 それからも千歳は文句を言っていたが二人は完全無視で城に入った。


「侵入者か!? …ぐあぁぁぁ」
「う、うわぁぁぁ!!!」
「たっ、助け…ぎゃぁぁ!!」
 敵対ファミリーのアジトに侵入してからわずか10分。
 ちょっとやんちゃな三人組は300を超えるヒットマンを殺っちゃったエヘッ☆

 そしてとうとうボスの部屋にたどり着いた。
 しかし
「…!」
「なっ!?」
「マジ!?」
 血まみれの三人組は驚きの声を漏らした。
「だ…誰…?」
 部屋には幼い少年がいた。
「…ジェイ・トゥネロファミリーのボスとその息子は暗殺された…それでその息子が跡を継いでる」
 雪がボソッと言った。
「って知ってたのかよ!」
 千歳が雪に怒鳴った。
 すると雪ではなく麗乃が千歳に言い返した。
「知ってたからってなんなのよ? 任務に関係ないでしょ?」
 また喧嘩が始まってしまった。
「お前には任務のことしか頭にないのかよ!」
「だって任務が最優先だもの」
「だからってこんな小さい子を…」
「年齢なんて関係ないわ、それがこのファミリーのボスの血を受け継いだこの子の宿命なの」
「知らねーよそんなの!」
「大体私達に関係のないことよ、さっさと殺して帰るわよ」
「駄目だっての!!」
「そこどきなさいよ!」
「やだよ!」
「アンタごとやるわよ?」
「やれるもんならやってみろよ!!」
 千歳はトンファーを構えて、麗乃は珍しく無表情だ。
 そして千歳が麗乃に殴りかかろうとした瞬間。
「!」
「駄目…」
 雪が千歳に向けて氷銃から弾を放った。
「わわわ…っ!」
 千歳は肩の辺りまで凍ってしまった。
「お、おい! 俺は味方だって!!」
「そう」
「いや! そう、じゃねーって!! なんとかしろよ!」
「一週間くらいすれば溶ける」
「いやいや! 俺死んじゃうから!!」
「そう」
「そうじゃねーって!! 俺が死んでもいいのかよ!」
「麗乃が馬鹿は殺しても死なないって」
「死ぬって! いや、これはマジで死ぬから」
 二人がギャーギャーやっている中、麗乃は少年に近づいた。
「名前は?」
「……れ、レモン」
「レモン君って言うんだ」
「…はっはい…」
 レモンと名乗った少年の声は震えていた。
「血縁にマフィアがいると大変よね」
「…」
 二人がそんな話をしていると
「お、おい!! そいつに近づくなよ!」
 千歳が凍りづけになりながらも麗乃に怒鳴った。
 雪はただ無表情で銃を千歳に向けている(ぉぃ
「じゃぁ勝手にすれば」
 以外にも麗乃はあっさり帰ってしまった。
「そう」
 雪はどうやらレモンの保護に協力してくれるのだ。
「あ、ありがとう…」
 千歳は雪の意外な行動に礼を言った後、「でも」と続けた。
「その前に俺の自由をかえせぇぇぇぇ!!!!」


 こうしてヴァリアーに見つからないように
 レモンを保護することになってしまった。


続(翡翠更新)