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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 涼宮ハルヒの嫉妬 ( No.28 )
- 日時: 2010/01/07 01:36
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
— 昼休み —
ようやく、ひよりのクラス連中からの質問攻めが冷め始めた頃、俺は必死に言い訳を考えていた。正確には説明の仕様だが。
いつまでもひよりと一つ屋根の下にいることを隠しきれるわけがない。早いウチに俺はハルヒに告白したかった。
「ん〜。ストレートに言うと、これまた閉鎖空間が出来そうだし……かと言って回りくどく言っても結果は変わらん。ん〜」
悩んだあげく、やはり告白は延期することとなる。
「どうしたのキョン。うんうん唸って……大丈夫? 」
俺は今、一番心配されたくないやつに心配された。
「何でもねーよ。それよか、やっぱ島尾を勧誘すんのか? 」
「当たり前でしょ! 昼休み中にとっ捕まえて、放課後には部員にするの」
ハルヒさん、それは拉致です。野蛮な考え方は今すぐ捨てなさい。
「島尾は他のクラス回ってるみたいだし、今日は諦めたらどうだ? 」
「そんな簡単に私が諦めると思う? 」
ハルヒは俺に指をさして言う。
「思いません」
「当たり前でしょ! 冬休み前日に転校なんて、よっぽどのことがあったに違いないわ。明日あたり校庭のグラウンドに宇宙人からのメッセージが刻まれてるとか! 」
相変わらずその発想の出所がわからん。というか、そもそも俺はひよりの事情を知っている。
「へいへい……」
呆れ半ば、俺は答えた。
「ところでちょっと気になってたんだけど、このクラスに転校してすぐに他のクラスへ挨拶っておかしくない? 」
始まった。ハルヒの無駄に特化した詮索網が。
「お前先生の話聞いてなかったのか? アイツは元々ここの生徒! 前のクラスメイトに挨拶してるんだろう」
「……ふーん」
妖しくほくそ笑むハルヒ。
……しまった。ハルヒにいらん情報を与えてしまったかもしれん。
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