二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 涼宮ハルヒの嫉妬 ( No.67 )
- 日時: 2010/06/21 19:00
- 名前: song (ID: vQ7cfuks)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
俺の心臓はもう持ちそうにないと感じるくらい拍動が昂ぶっていた。
それは、古泉と朝比奈さん見解からひよりには何か影があるのではないかと悟らされたこともあるが、何より俺がひよりを疑問視してしまったことにある。
「俺とハルヒの関係……」
俺はつき詰められた質問を繰り返した。
そういえば、前にもひよりから似たような質問を受けた。あの時はまだ出会って間もなくてちぐはぐな答えで済んだんだったな。などと思い出して、黙示し続けていると——
「キョン……もしどうしても答えられないのなら、無理する必要はないんだけど……その、やっぱり気になるの」
気を使っているのか、ひよりは一歩引いた。
「……本音は俺も言いたくない。ただ、その様子だと『普通』じゃないってことくらいは解ってるみたいだな」
「……うん」
会話はすこしずつ進むが、進展は全く感じられない。時間だけが過ぎてゆく。そこで俺は——
「こういうのはどうだ? ひよりがもう一度俺たちの決定的な何かを感じたら俺に相談して欲しい。その時なら俺も余裕を持って答えられる」
つまり、一回待ってほしいってことだ。今ひよりにハルヒの全てを話したって信じてもらえるはずもないし、俺もひよりとあの封筒の真実を聞けない。
「……それでいいの? どの道キョンは話すことになるんだよ?」
ひよりは下手に出て聞く。
「あぁ……その時はその時。今ひよりは俺たちについて何も知らない。ある程度知識があったほうが問題に取り組む時スムーズだろ?」
「そ、そうね……」
ぎこちなくもひよりは理解してくれた。
そんなこんなで、俺はひよりの問いをかわした。そして、次は俺が質問をする番……なんだが、ひよりに答えを待ってくれと言ってしまった矢先、俺の質問に答えろなんて虫が良過ぎる。
結局、俺はひよりに何も聞けずにその日を終えてしまった。
そして——
完全に俺とひよりはお互いを疑問視する関係になってしまった。