二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 涼宮ハルヒの嫉妬 ( No.9 )
- 日時: 2010/01/07 00:01
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
俺は自転車に乗り、一直線に自分の家に帰った。正直、今の俺は色々なことが困惑しすぎていてわけがわからなくなっていた。だが、まずやるべきことは決まっている!
額に何を書かれたのかマジで気になってしょうがない !!!
「今思うとハルヒの母親が薄っすら笑っていたようにも見えてきたな」
しゃかりきに自転車をこぎ続け、俺はとうとう自分の家に着いた。
「…………? 」
しかし、家の前に見慣れた人影がいる。
「何の用だ? 古泉」
俺は自転車から降り、警戒心むき出しで古泉に質問した。
「いえ、お礼もかねてと思いまして」
これからさも何かが起こると言いたげだ。
「お礼……? 」
分かっていながらも、俺は質問をした。
「神人ですよ……あなたのお陰で、比較的楽に仕事ができました」
「そりゃよかったな」
俺は余所見をしながら答えた。
「しかし、一体どうやって、涼宮さんの怒りを鎮められたんです? 」
こいつには空気を読むとかそんなことお構いなしのようだ。
「さあ? 俺にもよく分かんねぇよ」
俺は家の塀に腰掛け、言う。
「そうですか」
「……まどろっこしいな。どうせ用事はまだあるんだろ? 」
俺は確信を聞いた。
「……飲み込みが早くて助かります。ところで、明日、クリスマス・イブは本来何の日かご存知ですか? 」
古泉得意の禅問答だ。
「キリストの誕生日の前夜祭だよな? 」
俺は一般常識を答えた。
「その通り。しかし、日本のクリスマスではイブがほとんどの主体を占めています。本祭より前夜祭が盛り上がるのはおかしいと思いませんか?」
確かにそうだが……
「何が言いたい?」
俺は本音を聞きたいわけで、ご高説を所望してはいない。
「まぁ、あせらずに。つまり、本番を目前に盛り上がり過ぎないように、ということです」
爽快な笑みを浮かべて古泉は言った。
「一応聞くが、本番って何だ?」
まさか、と思いつつ聞いた。
「それは……ご自分の額に書いてある文字を読んだ上で、それでも分からなければもう一度僕に尋ねて下さい。では、今日はもう遅いですし、おいとまさせて頂きます」
半笑いで古泉は言い、去って行く。
「お、おい!」
古泉を言い止めるも、俺の次の行動はすでに決まっていた!