二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ひぐらしのなく頃に 自殺し編 ( No.8 )
日時: 2010/01/07 14:35
名前: もっこす (ID: .CNDwTgw)

【♯4】 
 
 
私はその日、夢を見た。

 
長い長い道を通る夢。
 
 
 
「羽入—!羽入いるんでしょー?」
 
何故か私は”夢の中に羽入がいる”と言う事前提で
羽入を探していた。
 
 
『梨花・・・』
 
 
 
いつも聴いてたあたりまえの声。
夢の中でも聞きたかった。
 
 
「羽入!?羽入なの!?」
 
 
 
ぐるりと後ろを向いた。
 
居た。 
 
羽入居た。
 
 
 
「羽入、心配したんだから・・・」
 
 
 
だだだっと走って抱きつこうとした。
 
 
が、私は羽入をすり抜けて転んでしまった。
 
 
「は・・・羽入?」
 
 
羽入は暗い表情で私を見つめていた。
 
 
『ごめんなさいなのですよ、梨花。
 
 僕とはもうこれで最後なのです。
 せめて夢で会おうと思ったけど、実体はやっぱ・・・
 
 せめて夢だっかたら欲しかったです。』
 
 
 
 
 
『キムチ鍋、食べてみたかったです。』
 
 
「ちょ・・・ 待ちなさい!
 羽入!?羽入——!!」
 
 
羽入の体がだんだん薄く、なくなってく。
 
 
 
最後は私のこだまする声しかなくて。
 
 
 
 
私は走った。
 
永遠に続く道を。
 
 
 
「はにゅ・・・痛ッ」
 
何かに突っかかった。
目をこらしてみてみると・・・
 
 
 
「レナ・・・?圭一?」
 
 
「それに沙都子・・・魅ぃ・・・詩ぃ・・・」
 
 
 
 
足に生暖かい液体がかかる。
 
 
「まさか・・・」
 
 
血・・・ 
 
それに血にまじってどこのかわかんないような
腎臓・・・
 
 
「きゃあああああああああああああッッッ」
 
  
 

 
「梨花!大丈夫ですの?!」
 
 
「沙都子!」
 
 
 
あれ・・・
 
 
 
気づいたら布団の上。
 
私は悲鳴と共に行き成り目覚めたらしい。
 
 
 
「今日はお休みになります?梨花
 私は梨花のことがしんぱいでしてよ。」
 
 
「みぃ・・・ 今日はお言葉に甘えるのです。」
 
 
 
今日、朝も羽入は居なくて。
 
もう一生会えなそうな気がした。