二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 〜おひさま園日和〜 ※建て直し ( No.10 )
日時: 2010/01/07 18:35
名前: ネッパー好きすぎる人 (ID: .CNDwTgw)

※BL交じり
【番外編 自慢の幼馴染 中】
(バーン、途中からヒート目線) 
 
それは突然だった。
 
 
「ヒートが雷門中に引き抜かれる・・・」
 
 
 
なんか響っていう強面のおっさんから電話が来た。
あまりにびっくりしたから『はい』しか言えなくて。
 
 
下手したら一生会えない。
 
なのに、見せる顔が無くて—・・・
 
 
 
「こんなんじゃキャプテン失格かもな」
 
俺は何にも出来なくて、止める事も出来なくて。
———————————————————————
 
それなのに時間がたつのは早かった。
 
 
 
「ヒート・・・本当に行っちゃうのね・・・」

「仕方ないよ 雷門も人数少ないし。」
 
 
ヒートは最後まで笑ってた。
 
でも悲しそうに見えた。
 
 
「あれ?バーン様は?」
 
レアンがあたりを見回す。
 
 
「あぁ、バーン様は体調が良くないって。
 残念だなあ ヒート」
 
意地悪そうな笑顔でネッパーが僕の肩を叩く。
 
 
 
—"バーン様〟— 

やっぱり、皆その呼び名が定着してるんだな・・・
 
 
 
「じゃあ、僕もう行くから。
 父さんが車まで送ってくれるって。」
 
 
「ああ・・・ 次は敵同士かもな」

「縁起でもない事言うな、ネッパー」
 
 
 
あぁ、本当にプロミネンスとは離れるんだな。
 
車に乗って、初めて実感する。
 
 
 
(まだ一回も晴矢とあってないな)
 
最後には顔、見たかったな。
 
 
そう、惜しんでいた時。
 
 
 
車の後ろから声がする。

車はもう出ているというのに。

 
 
「〜〜ーーッ!」
 
聞こえないけど・・・ あれは・・・
 
 
「晴矢だ・・・ 父さん!こっちの窓開けて!!」

 
 
「ヒーーーーーーートォォーーーー」
 
叫んでた。
やっぱり晴矢だった。
 
「はぁあーーーーーるやーーーー」
 
 
精一杯手ぇ振った。
 
晴矢も手、振ってくれた。
 
 
「またなーーーッ ヒーート!」
 
 
「うんー! また——・・・」
 
 
 
  
 会えたらいいな。
 
 
もう、晴矢の姿は見えなくなってしまった。
 
 
 
「晴矢と最後に挨拶できたかい。」

「はい、父さん」