二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: †光の道†【学園アリス】 ( No.1 )
- 日時: 2010/08/20 17:33
- 名前: 卍樹愛 ◆z/nee8jSw. (ID: C4aj9LgA)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=15330
*1話 —蜜柑side—*
「嬉しいよ。君がこちら側に来てくれて・・・」
薄暗い部屋に不気味に響く初校長の声。
「・・・ほんまに、ウチが危力系に入ったら棗を開放してくれはるん?蛍も海外に行かなくてすむん?」
「あぁ・・・。約束するよ」
その日、うちは危力系に入った。
これもすべて、棗や蛍を守るため。
過去の事をすべて知った。自分が危力系に入る事が
どんなことかも知った。
でも、うちが危力系に入れば棗はもう苦しまなくてすむし、
蛍だって海外に行かなくてすむのだ。
自分は今までみんなに守ってもらった。
だから今度は自分がみんなを守らなきゃいけない。
「失礼しました・・・」
校長室から出ると、重い足取りで教室へ向かった。
「あ、蜜柑ちゃーんっ」
「委員長、蛍・・・」
向こうから委員長と蛍が手を振りながら、こっちに走ってきた。
「委員長達はこんなとこで何にしてはるん?」
「ちょっと先生に用があって・・・」
「あんたこそ、こんな所で何してるの?」
さすが、蛍様。鋭いツッコミ。
そんなことよりも、どうすればいいのだろう。
なんて言おうか・・・。
「蜜柑ちゃんどうしたの?元気もないけど・・・」
「えっ?!・・・その・・・せ、先生に怒られてもうてな」
とっさに嘘をついて、笑ってごまかした。
けれど、こんなバレバレな嘘、蛍にすぐにばれてしまう。
でも蛍は、うちが聞かないでほしいって思ってるのが
わかったのか、何も言ってこなかった。
「・・・・・・早く教室に行きましょ。遅刻するわよ」
「え・・・うんっ」
きっと、蛍のことだから気をつかってくれているのだろう。
嬉しいし、それが蛍の優しさだ。
そんなこと分かっている。けど、
ほんとは少し、寂しいと思った。
*1話end*
◇MYKコーナー◇ (漫画を読んでない人の為の解説コーナー)
第2のアリス「盗みのアリス」を初校長に狙われた蜜柑は、高等部に逃げ込みます。
しかし、蜜柑を誘き寄せようとした初校長は、
蛍の海外留学を無理矢理、決定したのです。
過去を知る為、のだっちのアリスでタイムトリップ中、
棗の秘密を知ってしまう蜜柑達。
その秘密が、能力のかたちでした。
棗の能力の容は、予想通り4つ目の
「アリスを使うたび痔命を縮めてしまうタイプ」で、
1年前からアリスを使うと、血を吐くようになっていたのです。
・久遠寺初等部校長 kuonzi
⇒クローンのアリスの持ち主。
蜜柑の実の父をペルソナを利用して殺した。
そして、安積柚香>>3により、
蜜柑の父の無効化とペルソナの腐食のアリスを入れられ、
その副作用で子供の姿になっている。
中等部・高等部校長達よりも長く生きていて、
2人以上の権力を持っている。
自分の中のアリスストーン>>4を取り除こうと、
蜜柑の盗みのアリスを狙ったのでした。
以上、MYKコーナーでしたっ(((*>ω・)b
[2010/01.04]