二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: †光の道†【学園アリス】 ( No.5 )
- 日時: 2010/08/20 17:36
- 名前: 卍樹愛 ◆z/nee8jSw. (ID: C4aj9LgA)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=15330
*5話—蜜柑side—*
「あら、蜜柑。その星どうしたの?」
次の日の朝、早速蛍がバッチに気づいて聞いてきた。
本当に蛍は鋭い。
「ぁ、えっと・・・ウチにもよう分からんのや・・・」
「・・・・・・そう・・・」
うちはまた笑ってごまかした。
みんなは「蜜柑ちゃんすごーい」とか言って来たけど、
蛍は真剣な顔でうちの事を見つめていた。
・・・なんか、気まずい空気だ。
「はーい、みなさん席に座って〜」
そこに、ナイスタイミングで鳴海先生が入ってきた。
「1ヶ月後には、みんなが待ちに待った、文化祭でーす」
鳴海先生がそう言うと、みんな目をキラキラさせて騒ぎはじめた。
任務続きで、疲れてたうちも文化祭はすごく楽しみに
していたから、喜んだ。
しかし、それもつかの間。自分が危力系だったことを
思い出した。
楽しみにしてたのに・・・。大きなため息をつく。
いや、危力系だけど、うちは世間的には
特力のままなのだ。
もしかしたら、参加できるかもしれないという
期待が大きく膨らんだ。
「——・・・蜜柑ちゃんっ?!」
「えっ!あ、委員長・・・」
「もう、HR終わったよ?」
「え・・・・・・」
周りを見渡すと、とっくにHRは終わっていた。
「次、移動教室だから、早く行きましょ」
蛍に手を引っ張られて、教室を出た。
蛍が、手を引っ張ってくれるなんて珍しい。
なんか・・・嬉しいなぁ・・・・・・。
ボーっとしてたら、角を曲がる所で誰かに
ぶつかって、しりもちをついた。
「す、すいませんっ」
「いえ、こちらこそ・・・・って、蜜柑じゃない」
顔を上げると、ぶつかった人は珠璃ちゃんだった。
珠璃ちゃんの隣にはのばらちゃんもいる。
「ちょうど今、蜜柑に会いにいこうとしてたんだよ」
「ウチに?」
「・・・・・・任務が入ったの」
珠璃ちゃんは、うちの耳元で小さい声で言った。
“任務”という存在をせっかく今、
忘れていたのに、一気にテンションが下がった。
「蜜柑ちゃん、この人と知り合いなの?」
委員長が心配そうな目できいてきた。
「う・・・うん、友達なんや。・・・委員長知ってんの?」
「だって・・・」
委員長が言いかけたとき、予鈴が鳴った。
「あ・・・、2人共、先行ってて」
「うん・・・・」
2人が見えなくなってから、うちは珠璃ちゃんたちと
一緒に任務に向かった。
*5話end*
[2010/01.08]