二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: †光の道†【学園アリス】 ( No.4 )
- 日時: 2010/08/20 17:35
- 名前: 卍樹愛 ◆z/nee8jSw. (ID: C4aj9LgA)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=15330
*4話—蜜柑side—*
「やめ・・・て・・・くれ・・・・」
何処かの病院。目の前にいる男の人は
今にも途切れそうな声をだして、うちにその細い手を
伸ばしてくる。
「・・・・・・ごめんなさい・・・」
うちはそう言うと、初校長から貰った瞬間移動の
アリスストーンを握り締め、瞬間移動で学園に戻った。
・・・・・・きっと、このアリスストーンもお母さんが盗ったモノ
なんだろう。
学園に戻り、初校長室へ入ると、
初校長が待ってましたと言うように、
微笑みながらこっちを向いた。
うちはさっき盗った、白いアリスストーンを初校長に差し出した。
初校長はストーンを受け取ると、「よくやった」と
うちの頭を撫でた。
そして、アリスストーンが入ったビンが
たくさん並べられてる部屋に入った。
そして、まだ何も入ってないビンを取り出し、
白いストーンを入れて、棚に並べた。
「・・・・・・これは、“人魚のアリス”でね・・・」
「・・・人魚?」
「君は初めて聞いただろう?人魚のアリスなんて、
君の無効化と盗みと同じ位、珍しいアリスでね・・・。
私も長年生きていたが、人魚のアリスは5回ほどしか
見たことがない・・・」
初校長はそう言うと、机の引き出しから何かと取り出した。
「これをあげよう・・・」
初校長が見せたのは、星型のバッチだった。
「これは、今まで君が頑張ってくれたお礼だよ。
これで今日から君は、ダブルだ」
「・・・・・・ありがとうございます」
うちは星を受け取るとポケットにしまって、
初校長室をでて、自分の寮に戻った。
寮に戻って窓からキラキラ輝く星空にバッチを
添えながら見てた。
・・・きっと、棗もこんな風に星階級が上がっていったのだろう・・・。
嬉しいはずのダブルなのに、全く嬉しくない・・・。
この星は、誰かの犠牲の上に貰ったモノなのだから。
ルカぴょんも、自分の星が増えていったとき、
こんな気持ちだったのだろうか・・・。
蛍や委員長みたいに、もっと違うカタチで星を貰いたかった。
月の光でキラキラ光るバッチを見つめてたら、
眠くなってきて、そのまま星空の下で寝てしまった。
*4話end*
◇MYKコーナー◇
・アリスストーン
⇒能力石の事で、アリスの一部を封じ込めた石。
能力が安定した者にしか作れない。
出来た石はアリスもしくは個人の性格を反映した
色になり、使うたびに色が薄く、小さくなっていく。
異性でアリスストーンを交換すると付き合っている
ことの証になる、という昔からの恋の慣わしがあるらしい。
闇アリスストーンにて蜜柑と棗は交換している。
蜜柑の盗みのアリスの場合、アリス全部を盗るので
返さない限り、アリスがないということになる。
[2010/01.07]