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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: * 吹雪 taim surip *(シリアス/ イナズマ) ( No.8 )
- 日時: 2010/01/08 20:16
- 名前: ネッパー好きすぎる人 (ID: .CNDwTgw)
* 三話 *
「ハッ・・・」
気づいたときは近くの病院に移っていた。
(僕は、死ななかったのか・・・)
そう気づいた時は少し悲しい気分だった。
ぎゅっとかけてあった毛布を握る。
いつの間にかに毛布には黒い点々が浮んだた。
「何で・・・ 僕だけ・・・」
涙が流れる。
頬を伝って布団に落ちた。
そのとき起きた時に看護婦さんが渡してくれた物を
ふと見た。最初はタオルかと思ってた。
目が見開く。
「アツヤの・・・ マフラー・・・」
後ろの方に刺繍が施してあった。
冬は寒いからってアツヤだけに作ってもらった
白くて、暖かいマフラー。
僕もほしいっていって喧嘩してた。
—アツヤはココに居る。
—だから悲しまなくていい。
—僕は一人じゃない
—だけど。
寂しさに押しつぶされそうで。
その時はまだ悲劇のほんのプロローグみたいな
ものだった。
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