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第一章　〜天使が降りてきた〜
ピピピピッ。ピピピピッ。ピピピピピ〜ッ。
目覚ましの音が聞こえる。
・・・朝だ。
私は目覚ましを止めるとカーテンを開ける。
今日は雲ひとつ無い晴天だ。
私にはもったいないくらいとても良い天気。
リビングに入ると今日は珍しくお母さんがいた。
お母さんはいつも仕事で朝はいない。
「おはよう。仕事はどうしたの？」
「今日はお休みなの。それより、美月に話さなくてはいけない事があるの。落ち着いて聞いてくれる？」
何だろう。話さなくてはいけないことって・・・？
私は戸惑いながら「うん」と返事をした。
するとお母さんは申し訳なさそうにこういった。
「実は、お母さん転勤することになったの。だから美月とこの家を出なくてはいけないの。」
「うそぉ！！」
「ごめんなさいね。」
とても複雑な気持ちだ。転校なんて急に言われても。
「じゃあ、これからどこで暮らすの？？」