二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 夢の中の俺はモンスターハンター 17話更新 ( No.34 )
- 日時: 2010/06/13 14:31
- 名前: アビス (ID: 4K4kypxE)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
>>32-33
フルフルですか・・・自分は苦手です、見た目・・・。
自分が一番好きなのはキリンですw
18話
情報は探すより待ってた方が良いことが多い
二人が状況を理解できない間にも顔が二つになったガノトトスは
二人に向かってブレスを仕掛けてくる。しかも顔が二つだからブレスも二つで。
「っつ!くそ!!」
二人はなんとか緊急回避でブレスをかわすと、考えるのは後にして
目の前のモンスターを倒すことに集中した。
二人が駆け出す。ガノトトスは体を地面に這ってクネクネと近づいて来る。
それをかわすと、隙だらけの横に攻撃を仕掛けようとする。が・・・
「なに!?ぐおっ!!!」
ガノトトスが突然その場で暴れだしだしたのだ。ガードの出来ない竜人は
そのまま吹き飛ばされてしまう。
「竜人!」
ガノトトスの予想外の動きに驚きつつも、竜人に駆け寄る暮羽。
そんな暮羽目掛けてブレスをしてくる。
暮羽はそれを避けるが、ガノトトスは暮羽の後を追うように
首を曲げてくる。それと同時にブレスも暮羽に向かっていく。
「きゃあっ!」
向かってくるブレスを避け切れず直撃をくらう暮羽。
何とか直ぐに態勢を立て直すが、痛みで肩膝を着いてしまう。
「なんなのこれ。これじゃあまるで別のモンスターじゃない」
「案外、それって合ってるかもな」
近くに竜人が近づいてきて呟いた。
「竜人・・・」
「話は後。くるぜ」
ガノトトスは追尾型のブレスをしてくる。二人は走りながらガノトトスに近づいていき、
足もとに連撃を入れる。ガノトトスはそれに耐えかね転倒する。
「はあああ!」
転倒した隙に気刃斬りを叩きこむ。ガノトトスは何とか立ち上がると、回転攻撃に入る。
二人はそれを冷静にかわしてさらに攻撃を重ねる。
そこでガノトトスはまた新たなアクションを出してきた。足もとにいる竜人と暮羽を
踏みつぶすかのように、その場でジャンプを繰り返す。
ガノトトスの巨体の踏みつぶされたら一発でお陀仏になる。二人は距離を置き
ガノトトスが大人しくなるのを待つ。だが何時まで経っても大人しくなる気配がない。
むしろ、激しさが増していく。
「もしかして目が見えてないのかな?」
「と言うより、興奮して周りが見えてないような感じだな」
しばらくすると、二人がそこにいないことも気づいたのか、暴れるのを止めて
お目当ての二人を見つけると、こちらに突進してくる。
「強くなっても頭に血を上らせて周りが見えてないんじゃ、雑魚とおなじだな」
向かってくるガノトトスに言うように竜人が呟いた。それに暮羽が笑顔で
「本当だね」
と、言った。ガノトトスはというと、二人の目の前に仕掛けてあったシビレ罠に引っ掛かり
動けないでいる。二人はガノトトスに向かっていき止めを刺した。
〜村〜
依頼をクリアして帰ってきた2人を迎えたのは予想外の人物だった。
「え、ギルドナイトの人が?」
「ああ、どうやら君たちに用があるらしい。村長の所にいるから行ってみるといい」
二人が村長のもとに向かうと、確かにそこにはギルドナイトの服装をした人物が村長と共にいた。
村長が二人の帰還に気づき手を振ってくる。
「あなたたちがこの町で活動しているというハンターたちですね?」
ギルドナイトの人が柔らかな口調でそう言った。
「そうだけど、俺たちに何か用?」
竜人がそう言うとギルドナイトの人は竜人の方に向き
「先日、見たこともない姿の龍が発見されました。おそらく新種のモンスターです。
そして、そのモンスターは可笑しなことに背に二人のハンターが乗っていたのです」
「それが、俺たちだと?」
竜人が睨むとギルドナイトの人は首を横に振り
「いえ、そのハンターの素性は分かりませんが、去り際にこういったのです。
『この村にいる異世界のハンターに伝えろ。元に戻したければ俺たちの元に来い』と。
正直なんのことだかわからない私たちでしたが、この村を調べたらあなたたち存在が出てきました。
名前、性別、年齢以外は全て不明。どこ出身なのか、どうして雪山で
倒れていたのか。そして、あなたたちの親の存在すら掴めませんでした。
だからこちらに足を運び直接会いに来たのです。あなたたちが何者なのか。
龍を操る彼らと何か関係があるのではないかと」
ギルドナイトの人はそこまで話すとこちらの言葉を聞くために黙り込んだ。
二人はお互いの顔を見合う。
突拍子に進んだ展開もそうだが、それ以上にどう自分たちのことを説明すればいいのかが
わからず、言葉が出ない。
「話さないということは何か知っているということですね?」
「いや、そうじゃないんだ。その龍使いのハンターってのは全く知らない。
俺らの事も雪山から落ちたせいで記憶障害が起きて前の事は覚えてないんだ」
竜人がそう言うと、そうですかとため息をはく。
「それは失礼しました。・・・それでは、一応彼らと会った場所を教えておきます。それでは」
小さな紙を渡すとギルドナイトの人はそのまま去って行った。
紙には地図のような絵が書いてあった。場所はここから結構遠いところの平原だった。
「どうする、暮羽。行ってみるか?」
「うん、他に当てもないしね。行ってみる価値はあるんじゃないかな」