二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: BLEACH 刹那の時間【月】 コメ求むです!!!   ( No.17 )
日時: 2010/07/03 08:44
名前: 風 (ID: xSa07PBj)
参照:  

天蘭へ
今更,コメント返しです(苦笑

そうですねぇ…気をつけるですvv



BLEACH 刹那の時間【月】 第十六話「新旧六番隊隊長格大激突 Part2」

(ヴァシア・ノートルダム視点)

先客のノイトラが居たんで俺はザエルアポロの奴が1人になるのを静かに待っていてやった。
アイツは少し苛立たしげに
靴のヒールの部分を強く床に打ちつけながら俺の存在など無視して歩きだした。
俺は苛立ったので隠れていた柱の影から足を出してアイツに足掛けしてやった。


ガッ___


「うっ?うぶわぁっ!!?」


___ドザァ


見事にアイツ,引っ掛かってスゲェ驚いた表情見せて変な声だして派手に倒れやがった。
お陰で少し溜飲が飲めた。


グッ…

「よっ,無視とは酷いじゃないか親友」

「おや___ヴァシア君,相変らず素敵な格好をしているね」
「___だろ?現世の看護師さんの格好だぜ…惚れるなよ?」

「生憎,僕は男とする趣味は無い」

「ケッ___」

床に思い切り顔面を打ち付けて出た鼻血と口を切った出血を拭いながら奴は立ち上がる。
かすかにコメカミが釣り上がり険が滲んでいるのが俺としては愉快だ。
ザエルアポロの野郎は勤めて冷静に何時もの嫌味を返す。

因みに今日の俺様のコスチュームはナース服,純白スカートの強烈な純情パワーだ。
付き合いの疎い普通の奴なら俺に飛びついて告白してくるか
性別の分る程度の奴だと白々しい目で見るがザエルアポロの奴は慣れた物だ。
俺としては最も詰らない反応をしやがる。
奴の至極最もな言葉にこちとら男とベッドで嗜む気
ぁねぇよと舌を打った。


「っていうか第一……普通,もっと男ならもっと男らしい格好しろとか責めて……」

ブツブツ___

何だか腹が立って小言が増える。
ザエルアポロの奴はその俺の何時もの小言を黙々と聞き流して時期を見て問い掛ける。

「所で何の用だい?こんな所で待っていると言う事は世間話じゃないだろう?」

「いやまぁ,世間話だけどな…」
「そうかい…」


「現世で楽しい事してきたらしいじゃないか?何か収穫とか有ったの?」


俺はザエルアポロが態々現世に何らかの研究をしに向かった事を知っていた。
だが,現世で何の研究をしてきたから分ってなかった。
だから,興味が有った。


「クハハハハ♪思い出しただけでも鳥肌が立つよ…狂人薬のあの効果」

「狂人薬……ほぅ,あれ使ったのか♪」
「あぁ……何ともソソられる情景が連綿と続いたさ
見掛け倒しの虚共に一々オーバーに反応する死神の卵…其れを倒し一喜一憂したと思ったら」

「成程,次の瞬間には自分達と一緒に戦った心の共が虚となり敵となり立ちはだかるか」


俺とザエルアポロは親友だ。
唯単なる継承した恐怖の形が同じ故に知り合った仲だがな。
だから,俺も奴の研究の多くを知っている。俺も知りたったところなんだ。
虚と死神の境界…狂人薬のその効果♪

「で,面白い奴は居たかよ?」

俺は本題…趣旨,最も聞きたい事を親友に問う。
目の前の男はニヤリと口角を曲げて両手を広げ楽しそうに言った。


「居たさ……最高だった」
「へぇ…」

俺は奴の言葉に合わせて其の先を促す。

「僕の目の前でその女は自らの友の中心を自らの刃で抉りそして,怒り………」




                              斬魄刀の名ヲ呼んダ____


「!!!」


奴の言葉には驚いた物さ。
極限状態で斬魄刀の響く声を聞き取りそいつは力を手に入れたって言うんだからな!
女だなんて聞いてないとかそんな小さな事ぁどうでも良い……
興味深いじゃないか……


其の女に俺は興味が出来た。


「どんな女なんだ?」

「中々の美人だった…黒髪の長髪の…長身痩躯,色白な闊達そうな顔立ち」

ザエルアポロの奴は滔々と気分の良さに厭かせてその女の姿形を少しずつ細かく話した。
俺は,其れを聞くなりさっさとザエルアポロの前から消えた。


「って,オイ!ヴァシア…ヴァシア・ノートルダム!!?」


何だか同胞が俺の名前を呼んでいたがそんな事はどうでも良い。
今直ぐにでも其の女を見たい気分だった。


=================
(朽木白哉視点)

瀞霊廷南第二十三廃棄区画___

私は私の上司だったある男に呼ばれ此処に居る。
霊圧を完全に遮る代物である強力な結界,そして何より護廷の監視の目を逃れる数少ない区域だ。
この様な場所に呼ばれて警戒の念を抱かぬ筈が無いのだが……
私は佐伯竜二郎と言う男の事を知っている。信用に足る男だ。
何かしらの事がある故なのだろう。


「久し振りだな…」

「あぁ,何の用だ…?」


「俺が不治の病とやらに掛かっている事は知ってるな?」
「あぁ……それで兄は隊長を引退したのだ」


私は唯事実を滔々と答えた。
その様なことは知っている。忘れた事は無い。
不治の病と知り嘆いた物だ。
数少ない理解者として煩わしくも有ったが親しくも有った仲だ。

竜二郎は些か,昔を思い出したような表情をしたが直ぐに真面目な顔を取り戻し,
廃屋の上から降り立った。


「なぁ,白哉…形骸的にでも構わないんだ…俺にアイツとの結婚した姿を見せて…
其の後直ぐに大貴族の権力使って縁を切って貰ったって構わないから…」


「成らん…私は2人の女を護るほどの力などあらん。
そして,もう二度と結婚はせぬと誓っている。」


「___だったら子供はどうするんだ?お前には朽木家を存続させる義務が…」

奴は私に近日度々自らの娘と結婚してくれと申しかけてきた。
其れは今までは断るなら断るで良いかのような冗談半分のものだった。
然し,今の竜二郎には険が滲み本気が伺えた。

故に私は竦み貴族の長としての大任を忘れ嘘の独白をした。
竜二郎は其れに対しすぐさま反応し言葉を浴びせてきた。効果的な言葉を___


「兄には関係の無い事だ…」
「関係ならあるさ…俺の一族とお前の一族は昔から縁戚だった!」

「!」

「俺は唯,娘の為俺のためだけじゃなくお前を幸せに出来る奴がアイツだけだと信じていたから…」

関係無い筈が無い。
この男言う事は正しい。
然し,捲くし立てる竜二郎の言葉の中に私は何か切れた音を感じた。
その語気の中には自分の欲望を叶えたいという必死さよりも私を擁護したいという優しさよりも



    ___そウ,何ト言うノかモッと



                    =違ウ物ヲ感ジた=



                           其レは逃れラレナい死の運命____



                              ___《死二場所を求めル遺志》


私は刀を抜いた。


「刀を抜くか…力で解決するか!!?」


竜二郎は一軒時の篭った声で喚いたが其の中には其れで良いと言う意味が含まれて感じた。


「是が望なのだろう…力で捻じ伏せた方が約束を果す!」
「____強いのは俺だ!!」



そう,通常ならばそうだ。
だが,私はルキアの為に負けられない意思を刃に乗せて振う。
奴もまた今の欲望を叶える為に刃を振う。
今迄の言葉は私に否応なく裁決を下させる為の最終手段への入り口に過ぎなかったのだろう。



============

(佐伯竜二郎視点)

俺の言葉に違和感を感じ白哉の奴は刃を抜いた。
俺の意図を正確に読み取ったって訳だ。
刀を抜き真剣勝負で勝ち負けを決め勝った方に従う。
力の支配する死神の世界での仕来りだ。
故に貴族は周りの野良犬どもより強くなければならんのだ。

実力なら俺が勝っている。
まだ…まだまだ俺が勝っている。
然し,死期の近いこの体…不安が無い訳じゃない。
若しかしたら俺は負け死ぬのかも知れない。

だが,正直其れでも良い。
コイツと全力で戦って…俺の希望を賭けて戦って死ぬのなら何と素晴らしい。


ガァン___


「白雷」


バチィン…


「温い…温いぞ朽木白哉」

ガシィ

ドッ…



「グッ」


ヨロッ___


近付く俺を迎撃しようと白哉が鬼道を放った。
白雷…白哉と同じ白の字を関する白哉の好きな下位鬼道だ。
だが,そんな物は関係ない。
俺は無造作に叩き落しそして白雷を放つ為に伸びた手を握り引き寄せ頭突きを喰らわせた。
奴はよろめき隙を造る。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


霊圧が天を焦がす。
白哉がその霊圧の上がりに焦るがもう遅い。


「爆ぜろ龍迅」


ドッ


解放の言葉と同時に焔が爆ぜ白哉を飲み込む。
無論,隊長を務める男だ。是位で死ぬはずは無いが…先手は取れた。

それだけでかなり俺が有利だ。

「悪いな白哉…勝たせてもらうぜ…俺の欲望の為に!」


ドドドドドドドドドドドド____



                                 ∞END∞


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