二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: BLEACH 刹那の時間【月】 十九話更新! ( No.34 )
- 日時: 2011/01/16 09:52
- 名前: 風(元;秋空 (ID: y5qheDIH)
コメント下さった方々有難う御座います。
ゆっさー様へ
来て下さって真有難う御座います^^
感無量とか(涙
マリアは僕もお気に入りです^^格好良いお姉さんですよ!!
ザエルは視点文章少なめだけどノリノリで書けるんだよね♪
是非是非破面出して下さい!!
夢へ
はぁ……感想も聞いたしねぇ(苦笑
確かに純星は恋次似かもですねvv役回りも正確も…
滝口と影崎は元が曲者キャラだからねぇ…
狂人薬良いよね☆ゾクッとくる^^
雪菜が虚化しなかった理由は何ででしょう…この月ではソレもちゃんと触れようと思います(汗←矛盾が生じるかもですが
凛へ
来てくれて有難う^^
砕蜂隊長が優しいのは現場に居合わせたからってのも有ります…元々,朽木隊長辺りよりは気遣いも出来そうですし…
いやいやいやいや(汗
護廷一番暗いとは言ってないよ!!
そうですねぇ…次の日生きていられるか不安ですものねぇ♪
BLEACH 刹那の時間【月】 第二十話「隊舎巡り Part2」
(雨宮雪菜視点)
1時五番隊に到着,食事時間も終わり各隊士が慌しく仕事を始めている。
皆さん,お忙しい所なのにと申し訳無さそうに道を選び隊長職務室に向かっていると…
「其処の君…」
「はっ!!?」
「雨宮君だね?皆が仕事に勤しんでいて…歩き辛いだろう?」
「____はい」
後ろから聞こえる優しくも低い声。
この声の主知っている。学徒時代も良く聞いた良い声………
知っている,五番隊隊長藍染惣右介様…達筆かつ的を射た完璧なご教授。
私の事等覚えているだろうか?良い声を聞く為だけに貴方の門下に入った私の事など…
「僕の授業を受けてくれたね…」
「覚えていて…覚えていて下さったんですか!?私……私如き」
「そう,自分を低く見てはいけないよ?君は護廷の未来を担う翼だ。
それに___僕も本当は最前線に何時も居てくれたから知っていたと言う程度なんだよ」
「はぁ」
「さて,此処で立ち話も何だし案内しよう。僕の手を握って」
「え」
「大丈夫____周りは見慣れているから…」
「は?」
ガシッ___
「目を瞑って……すぐに着く」
私は藍染隊長の覚えているという言葉に四苦八苦して語調がおかしい。
恥かしくなり周りを見回しアタフタするあたしを包み込む様に優しく諭す隊長。
取り乱し隊長の言葉が分らないままモジモジする私の心理を読んだかのように
彼は強引に手を握り目を瞑ってと言って瞬歩した。一瞬体が浮いた感覚がして目を開けると
其処には五と書かれた扉…隊長職務室,文官と言うイメージの強い彼でもこの瞬歩。
改めて護廷の其処の深さを感じるのだった。
「雛森君……彼女にお茶を淹れてやってくれ」
「はい」
スッ___
「来る時間だと思って準備してた所だよ。座って」
「あっ…その気を使わずに!」
スッ
「なっ!?」
周りを一頻り見回した藍染隊長はせっせと働く可愛らしい少女,
護廷のアイドルの一人って言って良いのかな?五番隊副隊長の雛森さんを見つけて
彼女にあたし如きにお茶を淹れるようにと言う。淑やかな手付き…
見た目より遥かに大人びた抑揚のある声…持てる筈だ。
そんなことを思いながら言われるままにあたしは用意された椅子に座る。
すると彼女が突然あたしの耳に口を近づける。
始は彼女にそんな趣味が有るのか等と焦ったがどうやら違った。
って言うかもっと酷い…もっと印象と違う事だった…
「藍染隊長はあたしの物だから……手を出したりしたらどうなるか分ってるよね?」
「_______はっはい」
四番隊・五番隊とトラウマが増えていく気がした。
「どうかしたかい雛森君?」
「いえ,何でもないですよ藍染隊長♪」
「___そうか,それは何よりだ。所で僕は彼女と一対一で話したいから…すまないが」
藍染隊長は余り彼女に言及する事もなく彼女に席を外す様にと命じる。
彼女は彼の其れを聞くと同時にあたしと藍染隊長の視界から消えた。
「五番隊は…どうだい?」
「活気に溢れていて良い隊だと思います」
「君の友人の滝口君は良く働く良い子だよ。君も優秀だと要から聞いているから……」
「欲しい………ですか?」
「どうだい?」
「少し時間を下さい!あたしまだまだ経験不足で……その違う隊に入隊するとか」
「ははは,そんな急な話じゃ無くて良いんだ…
10年後20年後そんな話してたなと思い出してもらえれば僕は幸せさ」
「あっ…有難うございます」
「礼を言う所じゃないよ♪所でまだ回っていない隊も多いだろう…」
「はい___」
「隊舎巡りは一日で終らせなくても良い物だが…君は時期外れと言う事もあって急いでいる様だ」
「………」
「話したい事はまだ幾つか有るが行きなさい。」
「ご好意感謝します!隊長こそ職務のお忙しい時にこんな一介の隊員を相手に…申し訳ありません!」
本当にこの人は隊長なのだろうか?
否,東仙隊長も高慢に見えた砕蜂隊長さえも
上に伸上がった物の持つ傲慢さは意外なほどに見えなかった。
其れを考えれば驚く事でもないのだが彼は…
立場上普通の隊士より上からの目線で言わなければいけない筈なのに…
全く其れをしない。あくまで同じ目線で優しく諭すように…
雛森副隊長が入れ込む訳だ。それで居て無理も無茶も無い。
恐ろしくすら感じる。
そんな中に私をスカウトすると言う言葉を発した時だけ眠れる獅子が醒めた様な目をしていたのだ。
あの時は気付かなかったけど…寒気を感じてて五番隊を出た時
少し震えて…理由が其れだと知ったのは………
_______________
六番隊隊舎をぬけて七番隊へ向おうとしていたあたしに
霊圧を感知し待っていた滝口君が話しかけてきた。どうやら仕事で五番隊に来ていたらしい。
「あっ,雪菜。随分遅い隊舎巡りだね」
「嫌味?」
「いや……一つ情報が有ってな…七番隊と私の隊は合同演習で今居ない…知ってか?」
「あっ!!マジ!?知らなかった…有難う♪そう言えば自棄に人通りが疎らだね
所で滝口君は何で————」
「私は演習には参加できなかったよ」
「はぁ…」
「それと………藍染隊長には気をつけろ」
「____?」
「気をつけるべきだが警戒している事を口には……顔には出すな」
相変らず当りの柔らかい感じの話し方。
そして,他人の事を気遣える人…
彼の言葉は信じられる。全く嘘をつかない訳じゃいけど影崎君の様に厄介な嘘はつかないし…
何より為になる事が多い。
今回は多くは助言と警戒…藍染隊長に注意しろと言う時の彼の顔がヤケに真剣で
声音が低く荒かったのが気になる。彼は藍染隊長の何を見たのだろうか?
急に心臓が早鐘を打つのを感じる。
その動悸を抑えながらあたしは彼に「ありがとう」と言い会釈して五番隊を去った。
一瞬七番隊に行きかけ彼の言葉を思い出し十番隊と向う。
********************
(日番谷冬獅郎視点)
松本の野郎,季節外れの隊舎巡りが来るからって良い事に仕事サボりやがって…
まぁ,普段やりもしない部屋の掃除をしているのは良い事だが…いや,ほめねぇぞ!
地位が高いからって職務サボって伯仲堂々と外歩いて酒飲んだり…
雑誌やら現世のCDやら買う奴を………いや,可笑しいだろう?
普通に考えて地位が高いならある程度以上の責任って物が……責任?
コイツには無縁なんじゃねぇか?
「隊長〜,何ボ〜っとしてるんですかぁ!?テーブルクロスゥ♪」
「おい……松本?俺は今何をしている?」
「書類整理ですけどそれが何かぁ?今はこの汚い部屋掃除する方が先決ですよ。
だって,他隊のしかもあのクリーンな感じの九番隊の子が来るんですよぉ?」
「いや……もう,良いだろう?流石に掃除とか内装とかもう良いだろう??」
「隊長は分ってませんねぇ…」
んも〜とかあほ面で言いやがって……
って言うか何で隊長職務室にこんな派手な内装してやがるんだよ!?
書類整理とかは全然出来ねぇで俺に押し付けまくりのくせに何でこう言う事だけは一丁前なんだ!?
イライラする……マジで!
俺は本当に隊長でコイツは本当に副官か!?
雛……
「あのぉ隊舎巡りする事になりました天宮雪菜です。
十番隊隊長日番谷冬獅郎さんと副官の松本乱菊さんですね?」
「そうだ」「そうよ♪っていうか早かったわねぇ?」
「すみませ」
「分ってる。七番隊と八番隊は合同演習だからな…
然し,東仙隊長の隊なのに知らなかったのか?」
「聞き逃したのかも…です(汗」
「気をつけよ……見た目と力だけの馬鹿になったら大変だからな」
「ちょっとぉ,誰のことですか隊長!?」
「さぁ……誰だろうな!?少なくとも俺は目の前の金髪の胸のでかい女なんて知らねぇ!」
「凄く仲が宜しいんですね」
「____誰がだ!!」「そうなのよぉ♪あたし達仲良し家族みたいな物よぉ♪」
「……………」
松本の奴は分らなかったらしい。
一般隊員程度ならいざ知れず副官ならそれ位の動向は把握しとけと言いたくなる。
然し,コイツも少し天然と言うかアレなのか?俺と松本が仲良し……
吐き気がするぜ___おちょくって来る松本がやけに鬱陶しい。
「お酒淹れたわよぉ♪の…」
バシィ!
パリィン…
「あ〜ぁ!!隊長,何やってんですか!?お猪口われちゃったじゃ…」
「伯仲堂々,新入隊士に酒呑ませるなこの馬鹿が!」
「あたしは良いですよ?非番ですし?」
「非番だろうがなんだろうが……飲兵衛が昼日中歩いてると迷惑だろうが!」
「細かいですねぇ…」
「ねぇ?内の隊長ってばちびの癖に面倒でしょう?」
「この____」
何昼日中から新入隊士餌に酒のもうとしてやがんだ馬鹿!
俺は全力でそれを阻止するべくお猪口を吹き飛ばした。
お猪口は割れ床には酒が零れたが小さい代償だ。
って言うか雨宮…てめぇも非番だから昼から酒呑んで良いとか言ってんじゃねぇ!!
松本……チビなのには余計………ハァハァ!面倒くせぇ…
_____________________
(斑目一角視点)
「やっやめ…」
「おーおー,可愛い姉ちゃんがこんな男所帯に何の用だぁ?
生憎俺達溜まっててよぉ……」
「溜まるって何がっ!?」
「分ってんだろう……白い白濁の」
ゴッ…
「伸治ぃ!?くそっ,良い所だったってのに誰だ!?先に見つけたのは俺達」
ボゴォ!!
「下らない事をしないでくれたまえよ?美しくない…」
「綾瀬川五席に斑目三席!?」
弓親と申請書類の検査を一旦終わらせて巡回に行った俺達。
すると,十一番隊には似つかわしくない女の声が……馬鹿野郎が!
十一番隊みたいな男所帯で女が出歩くなんてどんだけ危険か…考えりゃわかんだろ!?
そう愚痴りながらも俺達としても隊の評判を落とさねぇ為にも急いだ。
案の定,悲鳴を上げたと思われる女は上半身が肌蹴て胸が見えそうになる所だった。
遅かったらそれどころじゃすまなかった筈だ。
女は俺達に助けられると早々と露出した肌を隠し会釈する。
「あっ,すみません……斑目三席と…」
「綾瀬川弓親…五席だよ」
「___隊舎巡りで来る予定だった奴っててめぇか?」
「はい」
「然し,此処に1人で入ろうとするなんて勇気あるね?」
「……鬼道で姿隠して入ったんですよ」
「おいおい…逆に入念だな!」
「でもだったら何故こんな程度の奴等に捕まったんだい?」
「えっとそれはその………」
写真で見た雨宮雪菜って女だ。
どうやら見た目よりは注意力が有るらしい…って言うか縛道で姿消せるなんて知らなかったぜ(汗
何故,見つかったのかと疑問に思い弓親が問うと…答えが傑作だった。
俺達がぶっ飛ばした馬鹿どもの昼日中からの馬鹿騒ぎの投擲物に命中して声を上げたらしい。
弓親は美しくない!と絶賛だった……
「てめぇは不幸の星にでも生まれたのか?」
「はぁ……案外そうかも…知れないです(汗」
「そう言えば…君はあの多くの院生が死んだ事件を経験してるんだよね…」
「はい,友人も失いました」
「_____そうか………」
「所で更木隊長に———」
「やめとけ,今隊長は気が立っててヤベェからな……実は俺等怖くて逃げてきた口だ(汗」
「マジ___!?」
「悪い事は言わないよ!確かに隊舎巡りしたら隊長さんと一言二言話すのは流儀だけど…
必ず守らないといけない物でもないから!その隊の雰囲気を知れれば良い訳だしね(汗」
弓親の話で思い出した…
凄惨な事件だったらしい…俺としては強ぇ虚と戦えるってんで参加したかったが…
参加できなかった。
だが,実際現場に行ったら気分は良くなかっただろうな…
何せ見下ろせば…まだ正規の死神でもない院生達の死体と
喘ぐ姿…虚と化し仲間を襲う元院生……気分は悪いだろう…
そして,コイツは気楽そうな顔してながらその火中に居た。
兎に角,俺達は一頻り同情しながらも更木隊長との面会はやめた方が良いと
思い止まらせ他の隊へ結局雪菜を送ったのだった。
十二番隊も余程ヤベェ隊だが………気をつけろよ(汗
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