二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂-白百合の旋律- 『日向篇』 ( No.108 )
日時: 2010/01/28 16:26
名前: 椿薔薇 (ID: p4jphIw6)

第五訓「病室、孤独。もう一度…」

そんな彼女はすぐに万事屋にも打ち解けて笑顔で友達になっていた

「フフ…面白いんですね皆さん」
口に手をあてておしとやかに笑う…そんな日向は理想の女性とも言えるだろう。
美しく、優しく、家族想い…
そんな日向に。いや…姿に陽の依頼を忘れてしまいそうなときだった

「うらやましいわぁ、妹に神楽ちゃんが欲しいもの…可愛くて…新八くんも面倒見のいいお兄さんみたいで…白ちゃんなんて凄いわ、みんなといきぴったり!いつも笑顔で…銀さんなんかとっても面白くて、可愛くてそれに…男前じゃない?弟にほしいわ」
みんな日向にほめられて嬉しそうに笑う

「お姉ちゃん!今日から私妹になるヨ!」
可愛い。といわれ顔を赤くして日向を見て…

「そんな…日向さんにくれべたら全くですよ!」
あまりほめられることも、表にでることも少ない新八にはこれともなく嬉しいことであり

「私は全然!日向ねぇの笑顔をみてると自然と私まで笑顔になるんだ!」
くさいようなことも普通に口から出てきて…

「天然パーマのせいじゃなかった!男前ェェェェ!か…可愛いなんて、僕言われたことないよ、どの辺が?どこらへんが?ちょ、銀さんはじめてだよ!こんなに嬉しいのは!弟!喜んで!お姉ちゃん!」
なにはともあれ大感動。

それに言葉を返してわらっていた日向が直後苦しそうに顔を歪めた

「っ…」
つらそうに…でもそれでも笑顔は絶やさず隠しながら話をつづけようとする

「日向ねぇ!大丈夫!?もう休んだ方がいいんじゃ!」
白刻は心配になって言った

「ごほっ…大丈夫よ、ごほっごほっ」
どうにかして笑っていよう、そんな作り笑いは哀しいものだった。
いかないで、もっと話したい、一人は嫌…

「おい!休んだ方がいいぞ!」

「ダメ…もっと話していたいの…お願…い」
心の底から言うように、言葉を振り絞る

「お姉ちゃァァァん!心配しなくていいアル!」

「そうです!また会いに来ますから!今日は休んでください!」
一斉に本気で言う、お願いだから休んでほしい…と

「…ありが…とう、ごほっ!会いにきて…ね」
最後に微笑むと苦しそうにナースコールを押した。

そんな姿、言葉で万事屋は依頼をもう一度聞いて…日向のことも聞こう。
…と、考えていたのだった