二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂-白百合の旋律- 『日向篇』 ( No.141 )
- 日時: 2010/04/21 18:20
- 名前: 椿薔薇 (ID: zc76bp3U)
第八訓(オリ登場回)「裏での上下」
そんな銀時達のいる廊下につながる階段
「成功・・・か、ふん。白百合・・・今に見ていな!」
黒いロングコートを揺らし少女は階段を下りていった。
空の色をそのまま写したような青色の髪は彼女のそんなニヒルに憎しみに染まった笑みとは正反対だった。
「?」
壁から少し除いたそんな青に気づいたのか白刻は目を向ける。
「白刻どうしたァ?」
銀時は白刻の見つめていた壁を見て首をかしげる
「いやーなんでもない」
振り返り陽を抱きしめた。
陽の目はまだ赤い、それから日向の病室に連れて行くことになり進み歩く
もう一度白刻は振り返った、そして
「そんな筈・・・ないか」
呟いて前も向く。
空色の髪をした少女は病院を出ると一つの建物に入っていった。
屋上から入ってくる姿を見た一人の少年が
「帰ってきたか・・・晶。黒昌 磨璃沙に伝えて来い」
メガネを支えて振り返ると無感情で言い放つ
「分かった、入って来るよ」
後ろで壁を背に立っていた晶と呼ばれた少年は短剣を片手で回しながら言う。
宙に短剣を投げたとき目の前のドアがゆっくりと開く
「あら?どうしたのかしら、私に用でも?」
冷めた表情で入ってきた女は口についた血を舐め、中に舞う短剣を手に取ると笑った。
「黒昌 磨璃沙・・・宮弥が帰ってきた」
無愛想に言うと鼻で笑い、少し目を背けた
「そんなことわかってるわ、知ってることを言わないでくれる?はぁ、駄目ね全く」
呆れたように言ったその姿は相手の怒を高ぶらせるほどだ。
嫌気がさすような姿に晶とよばれた少年ともう一人の少年は顔を引きつらせる
「司、晶分かるけど少しの辛抱だから、僕だって・・・」
宮弥といわれた少女は溜息をつきながら言う。
「あら?何様のつもりなの?私が拾ってあげたのよ!死と生を彷徨っていた貴方たちに手を差し伸べてくれた命の恩人は誰?・・・少しは敬意を持ちなさい、捨てられたく、いや殺されたくなかったら・・・ね。」
耳障りな高い声で笑うと刀を目の前に出して見せた。
それから晶と司、宮弥は何もいわなかった・・・