二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂-白百合の旋律- 『日向篇』 ( No.149 )
日時: 2010/04/21 18:20
名前: 椿薔薇 (ID: zc76bp3U)

第九訓「鋼鉄の心」

日向の病室に向かい、話を聞いた後でもう一度部屋を見渡した…
真っ暗な部屋。外は青空、だが日向の部屋は…

「本当に真っ暗ですね…」
新八が呟くと、陽は日向の方へ向かった

「お姉ちゃん寝てるみたい…」
小さな鼾をかきながら寝る美しい寝顔を持つ日向がいた。
だがそれはどこか苦しそうにも見えた…
それに気付いた白刻はベッドに近づき日向の足元が盛り上がっているのを不審に思い布団をめくる

「これ…」
そこには頑丈な鋼鉄で作られた型が日向の足に拘束するようにはめられ身動きを取れないようにしていた。

「あ…これ、お医者さんが落ちないようにって…」
落ちないよう。。。それにしては奇妙なものでベッドには固定されていなく全く意味のないもので、ただ身動きを制限するようなものだけだった。

「つーこたァ、手もそのうちこんなんになるってことかァ?人魚でも手は動くのに?」
銀時は陽の話からそう言った。

「…」
白刻はただそれをずっと見つめていた…
そして違和感を感じ振り向くとドアの前に一人の男が立っていた。
「?…やっぱりおかしい…」

その男は…紫の髪を持った、メガネの男。
そう、司だった。
司はふっと笑って姿を消した…
そして
「そろそろ…あいつらも気付き始めるか?…」
呟きながら、どこからだしたのか白衣を取り出して着るとにこやかに笑って

「トキさん大丈夫ですか?」
…と手摺のところに立ちすくんでいたおばあさんに手を差し伸べた

「先生…すまないねェ…」
…そう、ふりかえればその白衣の司、いや先生は陽と一対一で日向について話していた先生だった…